NECは、新たなバレーボールの観戦価値の創出を目指す日本バレーボールリーグ機構(以下、Vリーグ)と協同し、2月21日に開催されるVリーグ主催のV・ファイナルステージ(3位決定戦)において、試合観戦の満足度に応じたチケット価格の決定と「NEC感情分析ソリューション」を用いた実証実験を実施すると発表した。
実証実験では、約30名の観客が試合観戦の満足度に応じて自身でチケット価格を決定・支払うとともに、ウェアラブルデバイスを着用して観戦中の生体情報を取得し、感情を可視化するという。
NECは、本実証実験の結果を踏まえ、可視化された感情を元にした満足度の定量化や、それを活用したプライシングなど、新たなサービスビジネスの事業化を目指すとのことだ。
経済社会のデジタル化の急速な進展に伴い、消費者の行動も大きく変容している。
近年はQRコード決済をはじめとする支払方法の多様化に加えて、体験や経験などに基づくコト消費の拡大を受け、個人の満足度が価格決定における重要な要素となってくるものと予想されるという。
そこで、NECはV.LEAGUE DIVISION1 WOMENにおいて、消費者自身が感じた価値の大きさに応じて対価を支払う仕組みの実現に向け、実証実験を行う。
同実証に参加する観客約30名はアンケートで回答する満足度に応じてチケット価格を決定し、支払うとのことだ。
併せて、リストバンド型のウェアラブルデバイスを用いて心拍変動データなどから観戦中の感情を可視化し、アンケートとは違う形での満足度の定量化に取り組むとしている。
観客・時間帯ごとの満足度など様々なデータを可視化・活用することで、サービスの品質向上、ひいては市場の活性化にも寄与することを目指すとしている。