三井不動産と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、日本橋エリアからの宇宙ビジネスの創出促進に関する連携・協力を開始すると発表した。

同共創活動は、日本橋エリアにおいて、三井不動産が進める街づくりを通じた宇宙ビジネス活性化促進プロジェクト「X-NIHONBASHI(クロス・ニホンバシ)」において運営する「場」を中心に、「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」における事業化促進に資する活動として、三井不動産とJAXAが、宇宙ビジネスの創出を目指す企業等に対し、事業化促進につながる「機会」を提供することで、宇宙産業の裾野拡大を図るもの。

三井不動産とJAXAは、2018年度から昨年末にかけ、「宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI」を活用した事業化促進活動を試行し、宇宙ビジネスのプレイヤーが集まる場として認知されつつあるという。

同共創活動においては、「場」の提供だけでなく「機会」の共創・提供にもより注力することで、宇宙産業の裾野拡大を目指すとのことだ。

同共創活動においては、企業等に対し、①マッチング機会の提供、②アクセラレーションと実証機会の提供、③ベンチャー支援共創の3つをテーマとして様々な取組を推進するという。

① マッチング機会の提供

宇宙関連領域における日本企業と海外企業との連携や、非宇宙関連領域の企業等の参入・連携の促進を目的としてビジネスマッチングプログラムを共創し、機会を提供。

三井不動産はビジネスプログラムの企画・運営のノウハウを拠出し、JAXAは宇宙関連領域の知見、国内外のネットワーク等を活用することで、多様なプレイヤー間のマッチングを継続的に行うことができるイベント・プログラムを実施するとしている。

② アクセラレーションと実証機会の提供

宇宙を活用した事業アイデアを持つ企業等の社会実装に向けた取組や、新たな宇宙の市場創出を目的として、新しい宇宙ビジネスの成長加速を支援し、実証の機会を提供。

三井不動産は「宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHI」や「X-NIHONBASHI TOWER」等の拠点を生かし、ビジネスの都市型地上実証やメンタリングを行うことができる場を、JAXAは別途活動している企業等と連携した宇宙に関わる衣食住等のコミュニティ活動への橋渡しや、当該活動と連携した支援の提供を行うとのことだ。

③ ベンチャー支援共創

ベンチャー企業を支える宇宙ビジネスエコシステムの構築を目的として、三井不動産とJAXAのそれぞれの取組を連動させ、包括的ベンチャー支援施策を共創。

三井不動産は、三井不動産のベンチャー共創事業である31VENTURESで培ったノウハウを活かした施策について、JAXAは民間企業への技術的支援活動を軸とした様々な施策について、それぞれの強みを生かした、新しいベンチャー支援の在り方を検討・実施するとしている。

三井不動産とJAXAはこの共創活動を通じ、新しい宇宙ビジネスの創出促進を積極的に行い、日本橋エリアからの宇宙ビジネスの拡大を目指していくとのことだ。