東芝は、海外市場での事業成長および海外子会社に対するガバナンス強化を図るため、2021年4月1日付で各地域における事業を推進する海外担当執行役を配置すると発表した。

また、サステナビリティ経営の重要性がますます高まる中、グループ全体での取り組みを一層強化し、全ての企業活動に反映させるため、同じく2021年4月1日付でサステナビリティ推進部を設置するとのことだ。

1.海外担当執行役の配置

同社グループはグローバルで様々な事業を展開している。

各事業におけるグローバル戦略に加え、各地域での東芝グループとしての横断的な地域戦略を推進する体制を確立するため、海外を米州、欧州・中東・アフリカ、アジア・大洋州、中国・東アジアの4地域に分け、それぞれに海外担当執行役を配置するとのことだ。

各地域を所管する執行役が、担当地域における包括的な事業戦略を策定するとともに、人事・組織体制を整備・強化し、海外市場での更なる事業成長および海外子会社に対するガバナンスを強化していくという。

2.「サステナビリティ推進部」の設置

持続可能な社会の実現に向けた取り組みがグローバルに進展する中で、SDGsに代表される社会課題の解決に対するステークホルダーからの期待・要請が高まっている。

同社グループは「人と、地球の、明日のために。」を経営理念の主文に掲げ、さまざまな課題を抱える社会の一員として、自社の活動によって社会に与えるインパクトを長期的に考え、提供する技術や事業活動を通じて課題解決を目指しているという。

今回、サステナビリティの観点と経営を一体化し、全ての企業活動を通じてESG、SDGsの取り組みを加速するため、サステナビリティ推進部を設置。

当該組織には、コーポレートコミュニケーション部のサステナビリティ推進室を移管するとともに、人事・総務部の社会貢献に関する機能を移管し、全社横断的な取り組みを加速するとのことだ。