サントリー食品インターナショナルは、循環型社会形成を目指し、東播磨の2市2町(兵庫県高砂市、同加古川市、同加古郡稲美町、同加古郡播磨町)と住民、行政、事業者が三位一体で使用済みペットボトルを新たなペットボトルへと再生する「ボトルtoボトル リサイクル事業」に関する協定を2月3日に締結したと発表した。

東播磨2市2町は、廃棄物の適正処理や東播磨の豊かな環境資源の保全に力を入れ、住民・行政・事業者が三位一体で取り組む「循環型社会」の実現を目指しているという。

一方、同社は、サントリーグループで「プラスチック基本方針」を掲げ、2030年までにリサイクル素材と植物由来素材に100%切り替え、化石由来原料の新規使用ゼロの実現を目指しているとのことだ。

同協定に基づき、東播磨2市2町と同社は、市民・町民が分別した使用済みペットボトルを回収・再生して新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを4月1日より開始し、さらに域内工場で製品にして、東播磨エリアに出荷・還元。

複数自治体と企業が連携して、「ボトルtoボトル」リサイクルに取り組むこと、また、このスキームで生み出されたリサイクルペットボトルを域内事業者が製造し、地域へ出荷・還元すること、どちらも国内初の取り組みとなるとのことだ。

サントリーグループは「水と生きる」を「Promise/社会との約束」に掲げ、「自然環境の保全・再生」、「環境負荷低減」に加え、次世代に向けた環境教育「水育」など、長年展開してきたという。

2011年には、協栄産業株式会社と共同で、国内飲料業界で初めてペットボトルの「ボトルtoボトル」リサイクルシステムを構築し、さらに「FtoPダイレクトリサイクル技術」を開発し、リサイクルペットボトルを積極的に導入。

2025年までに国内清涼飲料事業における同社全ペットボトル重量の半数以上に再生ペット素材を使用していくことを目指してきたが、2020年には26%を達成し、2022年には50%以上の目標を前倒しで達成できる計画であるという。

今回の協定締結により、「ボトルtoボトル」の水平リサイクルをさらに強力に推進し、循環型社会の実現にむけた地球環境の保全活動を一層強化していくとのことだ。