資生堂ジャパンは、広島県と「女性活躍の推進に関する協定」を2月8日に締結すると発表した。
同協定は両者が相互に連携して、女性の活躍を支援する事業に取り組み、ビジネス分野における女性活躍の推進に寄与することを目的として定めたものであるという。
資生堂は、性別を問わず全ての社員が個々の力を発揮できる環境作りのため、女性活躍支援やジェンダー平等の取り組みに注力しており、その経験を社会に還元するべく活動範囲を広げている。
広島県でも、女性の就業継続・再就職支援や管理職登用促進など、女性活躍推進施策を積極的に展開していることから、今後女性活躍推進に向けた取り組みや普及啓発・情報発信、職場環境づくりの促進など、さまざまな側面で両者が連携していくことを目指して今回の締結に至ったとのことだ。
資生堂ジャパンと広島県の「協定」の連携事項について
- 女性の社会参画や就労の支援を行うこと。
- 女性活躍の推進に関する取組の普及啓発・情報発信を行うこと。
- 働く女性のネットワーク形成に向けた支援を行うこと。
なお、具体的な連携項目については以下。
- 資生堂ジャパンが有する女性支援メニュー(美容セミナーなど)を提供し、広島県の女性の社会参画や就労支援のサポートを行う
- 広島県が実施する研修等における資生堂ジャパンの取組事例の紹介
- 広島県が実施する女性のネットワーク交流会への参加
現在、国内資生堂グループの育児休業から復職後の定着率は、ほぼ100%。
2003年には事業所内保育所を開設し、2017年には事業所内保育所の開園や運営のコンサルティングおよび事業所内保育所の運営受託等を行う事業「KODOMOLOGY」を設立している。
また、2017年より女性社員を対象に参加者が自分らしいリーダーシップスタイルやマネジメントスタイルを見つけ、上級管理職および管理職へのモチベーションを高めるための研修「女性リーダー育成塾“Next Leadership Session for Women”」を実施。
社外活動として、2019年に日本企業の役員に占める女性比率の向上を目指す「30% Club Japan」が発足し、代表取締役社長兼CEOの魚谷雅彦氏が初代会長に就任している。
さらに、2020年12月には、同社の役員や管理職への女性登用に関する方針や取り組みおよび実績、並びにそれらの情報開示の功績を評価され、内閣府による「女性が輝く先進企業表彰」で「内閣総理大臣表彰」を受賞。
同社はこうした活動を通し、業界の垣根を超えた旗振り役として、日本における女性活躍を推進しているとのことだ。