三越伊勢丹ホールディングスは、三井住友信託銀行との間で、ローン・マーケット・アソシエーション(以下、LMA)等が定めたサステナビリティ・リンク・ローン原則に即した「サステナビリティ・リンク・ローン(以下、SLL)」による融資契約を締結したと発表した。
SLLは、借り手の経営戦略に基づくサステナビリティ目標と連携したサステナビリティ・パフォーマンスターゲット(以下、SPTs)を設定し、借入条件とSPTsのパフォーマンスを連携させることで、環境的・社会的に持続可能な経済活動や成長を促進することを目指すものであるとのことだ。
三越伊勢丹グループは、「豊かさ」を求める「世界中のお客さま」と「人・地域・時代・社会」のつなぎ手であり続けるため、サステナブルな取り組みを推進しているという。
その重点取り組みの一つ「持続可能な社会・時代をつなぐ」では、未来に向けて持続可能な社会をつなぐため、安心・安全な商品・サービスの提供、低炭素社会や省資源をはじめとした環境負荷軽減につながる取り組みの推進を掲げている。
2018年度に「三越伊勢丹グループ2030年環境中期目標」を策定し、国内グループ百貨店での自社製プラスチック買物袋の順次廃止や店舗照明のLED照明への切り替え等、CO₂排出総量削減を通じた気候変動対策に取り組んでいるという。
同件では、SPTsをCDP気候変動質問書スコアの維持や向上に設定。
同社は、「CDP2020年気候変動質問書」においてA-評価を得ており、CO₂排出総量削減等の気候変動対策を積極的に推進することを通じたCDP気候変動質問書スコアの維持や向上を目指している。
なお、同件は日本格付研究所よりSLL原則への準拠性、設定したSPTsの合理性について第三者意見を取得しているとのことだ。
三越伊勢丹グループは今後も顧客をはじめとするステークホルダーと「人・地域・時代・社会」をつなぐつなぎ手としての役割を果たすとともに、企業として持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。