国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドオリンピックパートナーおよび東京2020パラリンピックのゴールドパートナーであるP&GグループのP&Gジャパンは、P&G製品のプラスチック空き容器を回収し、フェイスシールドの素材としてリサイクルするプロジェクトを実施すると発表した。

東京2020オリンピック・パラリンピックのサポートを目的とした同プロジェクトは、2021年1月8日から2月28日までの期間中、全国2,800店舗のイオン・ウエルシアグループ店頭に設置した専用の回収ボックスでP&G製品のプラスチック空き容器を集め、東京2020組織委員会へ寄贈するフェイスシールドの素材としてリサイクルするというもの。

また、回収ボックスに表示されている二次元コードを読み取り、スマートフォンの位置情報機能を利用して店舗名と場所を確認のうえ、空き容器の回収に協力した人の中から抽選で100名に、3,000円相当のP&G製品詰め合わせをプレゼントするとのことだ。

P&Gジャパンは、東京2020大会の持続可能性のコンセプトである「Be better, together/より良い未来へ、ともに進もう。」に賛同。

2019年6月から2020年3月にかけて行われた東京2020組織委員会主催「みんなの表彰台プロジェクト」において、同大会の表彰台のリサイクル素材として活用する空き容器の回収を実施したという。

同社は、今回のプロジェクトでも、持続可能性へ配慮した大会の成功だけでなく、日本での3R(リデュース、リユース、リサイクル)の意識を促進し、「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献することを目指すとしている。

オリンピックとパラリンピックの大会は世界最大規模のスポーツイベントであり、その影響は環境・社会・経済に、また開催国のみならず世界にまで広く及ぶことから、持続可能性に配慮した大会の準備・運営が求められるという。

国連において設定された「持続可能な開発目標(SDGs)」に貢献する大会として、東京2020大会は今後の大会のモデルとなることが期待されている。

同プロジェクトは、東京2020大会の持続可能性のコンセプトである「Be better, together /より良い未来へ、ともに進もう。」に賛同し、P&Gがもつ過去の知見を活用して衣料用洗剤「アリエール」や「ボールド」、ヘアケア製品「パンテーン」ほか使用済製品容器などのプラスチック素材を消費者から回収し、東京2020組織委員会へ6万個のフェイスシールド寄贈を目標に活動を進めていくとのことだ。

近年、プラスチックの処理や海洋プラスチック汚染が大きな課題となる中、同プロジェクトに取り組むことにより、資源をムダにしない持続可能な社会と大会の実現に向けた、使い捨てプラスチック活用の新しいモデルを国内外に発信していくとしている。

プロジェクト概要は以下。

【実施期間】
2021年1月8日~2月28日

【回収対象】
P&G製品のプラスチック製空き容器
(ヘアケア製品、消臭芳香剤、台所洗剤・衣料用洗濯洗剤・柔軟剤、詰め替え用製品)

なお、スプレー缶、電動歯ブラシ、かみそり、電気シェーバーなどの美容家電、空き缶容器は対象外。

【回収場所】
全国のイオン・ウエルシアグループ約2,800店舗の店頭に設置する専用回収ボックス
[「イオン」、「イオンスタイル」、「マックスバリュ」等、全国のイオングループ約1,200店舗 / ウエルシアグループ(約1,600店舗)]

【参加方法】
1.店頭の回収ボックスに表示された二次元コードをスマートフォンのカメラでスキャン
2.スマートフォンの位置情報機能を利用して店舗名と場所を確認し、回収ボックスに投入する容器の個数を送信