任天堂は、Next Level Games Inc.(以下、NLG)の株式のすべてを取得し子会社化するため、株主との間で株式譲渡に関する契約を締結したと発表した。

NLGは、約20年にわたり家庭用ゲーム機器向けソフトウェアの企画・開発経験を有する在カナダ・バンクーバーの会社であり、近年では、「ルイージマンション」シリーズを始めとする、Nintendo Switchやニンテンドー3DS向けの同社ソフトウェア・タイトルの開発に関わっているという。

また、NLGはオーナー役員および従業員がすべての株式を保有する会社であるが、一部のオーナー役員が株式の売却を希望していた。

そのため、今回、NLGを子会社化することにより、NLGの開発ノウハウを含む開発リソースを安定的に確保することができ、また任天堂の開発チームとの緊密な連携・人材交流が可能となることでソフトウェアの開発スピードやクオリティ向上の効果が期待できることから、NLGの全株式を取得することにしたという。

株式の取得については、NLG株主総会決議およびカナダ出資法上のカナダ当局の承認手続きの他、この種の案件における諸条件が充足されることを条件として、2021年3月1日に株式取得を実行する予定であるとのことだ。

なお、任天堂は、今回の子会社化が当期の業績に与える影響は軽微であるとしている。

今後の業績に与える影響については、来期以降の業績予想に織り込むとのことだ。