INDEX
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の生活に大きな変化をもたらす年となった。
政府からの外出自粛要請、営業自粛要請により経済活動は大きく停滞し、消費行動は大きく変化。また、各企業がテレワークを導入し、ニューノーマルな働き方へと変わっていった。
激動の2020年も残すところわずか。今回の記事では、2020年の「生活」、「働き方」、「トレンド」に関する調査を紹介する。
「生活」
約半数が2020年は収入が減ったと回答
2020年は収入に変化はあったか尋ねたところ、「とても減った」と「やや減った」が合わせて49%と、半数近い人の収入が減ったことがわかったという。(n=263)
《収入が減った理由/一部抜粋》
・コロナによる業績悪化でボーナス減。
・新型コロナの影響により仕事がなくなった為。
・残業ができなくなり残業で稼げてた分かなり減った。
《収入が増えた理由/一部抜粋》
・コロナ禍で通勤がなくなったことで、副業する時間が持てるようになったから。
・コロナのため売上がよくなり決算賞与、ボーナスが増えた。
・職業が看護師。コロナ病棟に配属になり手当てが付くようになった。
2020年の支出増1位「食費(自炊)」 支出減1位「交際費」
2020年に支出が増えたものについて尋ねたところ、「食費(自炊)」が 57.4%で最も多い回答を得た。(n=263)
2020年に支出が減ったものについて尋ねたところ、「交際費」が 50.2%で最も多く、「食費(外食)」が47.5%、「被服費」が36.9%と続いた。(n=263)
【上記2項目の調査概要】
調査対象:日本全国の男女
調査方法:Web
実施時期:12月14日〜12月18日
サンプル数:263
・LOCARI、2020年の家計事情に関する調査レポートを発表
キャッシュレス決済 6割弱が「増えた・やや増えた」と回答
直近1年間のキャッシュレス決済利用者のうち、利用頻度が1年前より増えた人は「増えた」「やや増えた」を合わせて6割弱。
女性10~30代で高くなっている。「スマホ決済・モバイル決済」主利用者では8割強、主に「現金」で支払う層でも5割弱みられるという。
新型コロナ流行前と後で家に求める理想像が明らかに!
「新型コロナ流行前の、家に求めていた理想像を教えてください」と質問したところ、「通勤・通学が便利な立地(42.2%)」と回答した人が最も多く、次いで「広さ・間取り(22.2%)」「耐震性や耐久性(15.3%)」「資産価値(13.6%)」「外観デザイン(5.5%)」と続いた。
「新型コロナ流行後の、家に求める理想像を教えてください」と質問したところ、「在宅勤務スペースの確保(36.8%)」と回答した人が最も多く、次いで「遊べる空間がある(24.5%)」「趣味に没頭できる空間(12.3%)」「内観デザイン(11.1%)」「庭や緑を感じられる(10.9%)」と続いた。
調査概要:with/afterコロナ時代の理想の家に関する調査
【調査期間】2020年9月11日〜2020年9月14日
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,018人
【調査対象】世帯年収800万円以上の小学生以下の子どもをもつ保護者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
「働き方」
リモートによる働き方が定着、副業やワーケーションの普及は変化なし
仕事に関する変化について項目ごとの増減を聞いたところ、withコロナの働き方として定着したリモートワークやオンライン会議などが増加し、出社そのものや出張・外出などこれまで当たり前に行ってきた働き方が大きく減少したという結果となった。
20代と30代「在宅勤務が前提なら移住検討」4割弱
全国の20代から50代の男女1200人に「今後、ニューノーマルの働き方として在宅勤務が前提となった場合に、移住を検討したいと思うか」を質問すると、全体では「検討したい」(13.6%)、「やや検討したい」(17.3%)と回答。
若い世代ほど移住への関心が高く、「検討したい」「やや検討したい」を合わせると、20代(36.7%)、30代(35.3%)という結果に。40代(26.6%)、50代(25%)を上回る結果となった。
また、「ニューノーマルの働き方として在宅勤務が前提となった場合に、移住を検討したいと思う理由」を質問すると、「生活費の抑えられる地方で暮らしたいから」(36.9%)、「自然の近くで暮らしたいから」(35.3%)、「趣味に近い場所で暮らしたいから」(30.7%)が上位となった。
さらに、「仕事場所を確保できる広い家に住みたいから」と在宅勤務ならではの住宅環境の充実も29.1%と続いた。
調査名 :ニューノーマルの働き方に関する調査
調査対象 :全国の20代~50代の男女1,500人
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2020年9月10日~9月14日
「隙間時間」で収入を増やす人が約9割
「副業をしている(していた)」と回答した人が行っていた副業の中で最も多かったのがフリマアプリ。
メルカリやヤフオクといった初心者向けのアプリで、自宅にあるものを出品できる手軽さと作業の流れが簡単なことから人気が高い副業となっている。
コロナ渦で思うように行動ができない生活の中でも、自宅やオンライン上で簡単に行える副業が支持されており、フリマアプリ以外にも投資、クラウドソーシング、アフィリエイト、動画・ライブ配信、オンライン教室の開催など、自宅で行える副業が多いことがわかる。
さらに、副業をしている人が週にあてている時間が「5時間未満」と「5~14時間未満」が約9割。
15時間以上費やしている人はごくわずかで「隙間時間」に副業を行っている人が多い結果に。副業を行っている人の多くが会社員や主婦、学生であるため1日のうちの限られた時間を有効に使う人が多いことが判明した。
■調査概要
調査タイトル :コロナ禍の副業に関する意識調査
調査対象 :10代以上の男女1000人
調査期間 :2020/12/5~2020/12/18
調査方法 :インターネットによる調査
調査地域 :全国
実施機関 :ADOLOGI
・コロナ禍の副業に関する意識調査 アドロジ・日本マーケティングリサーチ機構共同調べ
「トレンド」
2020年流行ったと思うモノ 総合1位は「鬼滅の刃」
2020年流行ったと思うモノについては、総合1位は「鬼滅の刃」、2位は「Go To キャンペーン」、3位は「半沢直樹」と続いた。
「Go To キャンペーン」は夏以降に始まったキャンペーンであるが、ニュース等で話題になっており、広く認知・利用がされたようだとしている。
また、令和ドラマ最高視聴率をたたきだした「半沢直樹」も今年の代表的なドラマとなった。
コロナ禍で台頭してきたサービスや商品もトップ10入り。「Zoom」や「Uber Eats」、「オンライン〇〇」は、テレワークやステイホームなどにより、認知や利用が促進されたことが推察されるという。
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国 13歳以上の男女
実施時期:2020年12月1日~3日
有効回収r:587,968サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
出典:LINEリサーチ
「2020年Google検索ランキング」 1位は“新型コロナウイルス感染症”
今年のトレンドを映す【急上昇ランキング】では、現在もなお世界中で感染拡大が続く「新型コロナウイルス感染症」が1位に、2位には米国の「大統領選挙」、3位には4月7日に発出された「緊急事態宣言」がランクイン。
2020年の総合YouTuberランキングトップ10
約10万チャンネルの中でランキング1位に輝いたのは、チャンネル登録者を310万人以上獲得したキッズチャンネルである「Boram Tube Play」。
2位は「THE FIRST TAKE」、3位は「エガちゃんねる EGA-CHANNEL」となった。
1位の「Boram Tube Play」をはじめとして、キッズチャンネルはランキングの上位に複数ランクインしており、相変わらずの強さを発揮。
一方2020年の特徴としては、「芸能人」と「巣ごもり需要」が挙げられる。
昨年から増加傾向にあった芸能人のYouTube参入の動きが2020年には本格化し、数多くの芸能人がYouTubeへ参入。
今年は新型コロナウイルスの影響も相まって、各チャンネルが急激な成長を遂げた。
※計測期間:2020/01/01-2020/12/07
※調査対象:日本国内でチャンネル登録者数1,000人以上のYouTubeチャンネル