ソニーとエムスリーは、医療・ヘルスケア領域におけるオープンイノベーションの取り組み「COMPASS Project(コンパスプロジェクト)」を開始すると発表した。

同取り組みは、医療・ヘルスケア領域における課題解決と持続可能な事業の創出を目的としており、以下の2つの施策を開始するという。

1.医療イノベーションアイデア公募

ソニーネットワークコミュニケーションズの世界最小・最軽量コミュニケーション通信端末と見守りサービス「amue link(アミューリンク)」を活用した、医療の質の向上や医療現場の負担軽減に寄与するアイデアを医療従事者から公募する。

2.医療・ヘルスケア領域における事業創出プログラム利用者募集

ソニーとエムスリーが、医療・ヘルスケア領域で事業創出を目指す企業の事業化や検証を支援する。

ソニーとエムスリーは、2020年4月より、新型コロナウイルス感染症対策やその他の医療・ヘルスケア領域において新たな価値創造を目指すためのさまざまな協業を行ってきたという。

  • 全国の医療現場に対する、新型コロナウイルス感染症疑い症例の診断を支援するための胸部CT検査画像の診断支援サービスと画像診断支援AIの開発と普及を支援
  • 新型コロナウイルス感染症治療の最前線にいる医師からの最新の知見をはじめとした各種対応知識を全国の医師・医療従事者に伝達するための、Web講演会を開催
  • 新型コロナウイルスで面会制限が出ている医療・介護施設向けに、ソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォンXperia™を使った遠隔面会システム「面会君」サービスの立ち上げと提供
  • ARやVRを活用した入院患者向けバーチャル外出支援のトライアルの実施
  • 医療・ヘルスケア領域において、SSAPを活用した社内アイデア公募の実施と事業性検証の支援

今回、両社の取り組みの枠を広げ、さらに多様な人材やステークホルダーとの連携、協力を進めるとしている。

集まったアイデアや医療・介護施設が持つ専門的見地に、ソニーのテクノロジーやエンタテインメント分野で培ったノウハウと、エムスリーの医療・ヘルスケア領域における知見や事業開発力を掛け合わせることで、新たな感動体験や安心・安全といった価値を創出し、持続可能な社会の実現に貢献していくとのことだ。