大阪大学とNNTデータ関西は、RPAソリューションを活用した実証実験を2020年11月から開始したことを発表した。
この実証実験は2020年11月から2021年5月まで実施するという。
同実験は、大阪大学内にNTTデータ関西が提供するRPAソリューション「WinActor」を導入し、事務改革・事務効率化の観点から全学展開を踏まえた効果が得られるかを分析し、国立大学を含めた公的教育機関においてRPAが有効に機能することの可能性を検証することを目的としている。
同実験では、以下のとおり業務自動化の検証を行うという・
【対象部署】:総務人事課、財務部資金管理課
【実験の流れ】:図2のとおり、3つのフェーズを設定し、実行する。
初期導入フェーズ
大阪大学2部署の業務の現状・業務プロセスを把握し、可視化。また、RPAによる費用対効果や人手作業の削減率等の算出を見込み、RPAで自動化する対象の業務を選定。
業務整理で浮上した定型かつ定期的に発生する作業5業務を、RPAにてシナリオ化して自動化する。
適用フェーズ
大阪大学の職員が実際にRPAにてシナリオを作成し、学内に展開するための評価手法などを整える。
この際、学内に展開するにあたって、初期導入フェーズで得た、ノウハウをマニュアル化するなど、OJTを見据えた展開を実施する。
最終フェーズ
実業務へ適用した結果を算出します。費用対効果、手作業のデジタル化率等に焦点を当て、自動化前後の業務の実状について数値を可視化。
単純に、業務効率化の定量的なデータのみならず、導入前後で、事務職員の働き方の質、働き甲斐にどのような変化があったのか、定性的なデータも取得し、報告書にまとめる予定とのことだ。
大阪大学では引き続き検証を実施し、本格導入の可能性を検討していくとのことだ。