小田急電鉄は、MaaSアプリ「EMot (エモット)」にて、2020年12月1日から2021年2月28日までの期間限定で、「特急券無料引換券付デジタル箱根フリーパス」を発売すると発表した。
同商品は、スマートフォン1つで箱根周遊を楽しむことができる「デジタル箱根フリーパス(特付)」と、往復分の特急券を無料で引き換えられる「特急券無料引換券」の2つの電子チケットで構成するもので、料金は通常のデジタル箱根フリーパスと同額となっている。
旅行当日までに同商品をアプリ「EMot」で購入し、出発の際に「デジタル箱根フリーパス(特付)」を有効化したうえで新宿駅他指定の合計9駅窓口のいずれかへ持っていくと、その時点での特急ロマンスカーの空席分から、往復の座席指定ができるとのことだ。
この座席指定時に「特急券無料引換券」を有効化し駅係員へ提示することで、座席指定された「デジタル箱根フリーパス特典特急券」を渡すとしている。
なお、同商品は大人用のみを発売し、「デジタル箱根フリーパス」にある譲渡機能を有さないことなどの条件があるという。
また、同社では、2019年10月からアプリ「EMot」を活用した「観光型MaaS」「郊外型MaaS」「MaaS×生活サービス」の3つのタイプの実証実験を順次開始。
実証期間を通じて、ダウンロード数は延べ約3万件に達するなど有用性を検証できたほか、今年11月10日には、アプリ「EMot」をバージョン2.0に大型アップデートして、複合経路検索や電子チケットの発行などの各種機能をより便利で簡単に利用できるアプリへと進化しているという。
2021年1月からは、3つの実証実験を同サービスへ移行し、アプリ「EMot」を通じて、より多くのユーザーに新しい生活スタイルや観光の楽しみ方を提案していくとのことだ。
「特急券無料引換券付デジタル箱根フリーパス」の詳細は下記のとおり。
商品名
特急券無料引換券付デジタル箱根フリーパス
発売期間
2020年12月1日から2021年2月28日(利用は2020年12月9日から3月2日まで)
内容
「デジタル箱根フリーパス(特付)」と「特急券無料引換券」の2つの電子チケットからなる商品。
(1)デジタル箱根フリーパス(特付)
「デジタル箱根フリーパス」と同様に、お得な箱根周遊が楽しめる。
なお、以下の点が「デジタル箱根フリーパス」と異なる点となっている。
- 渋沢駅~小田原駅が発駅に含まれないこと。
- チケット譲渡機能が利用できないこと。
- 大人用のみの発売であること。
- 特急券無料引換券を使用して「デジタル箱根フリーパス特典特急券」を受け取った後は、払いもどしおよびご利用区間等の変更ができないこと。
(2)特急券無料引換券
指定駅の引き換え窓口にて、「デジタル箱根フリーパス特典特急券」を受け取るためのもの。
指定駅:新宿(西口地上営業センターのみ)、成城学園前、新百合ヶ丘、町田、相模大野、海老名(中央改札口窓口のみ)、本厚木、伊勢原、秦野の各特急券発売窓口
デジタル箱根フリーパス特典特急券は、旅行初日に、以下の条件で往復分の座席指定ができる。なお、復路分を帰りの際に指定することはできないとのこと。
- 「デジタル箱根フリーパス(特付)」に記載の有効期間中に、小田原・箱根湯本駅を発着する特急ロマンスカー全列車(サルーン席は対象外)のうち空席があるもの。
- 「デジタル箱根フリーパス(特付)」の発駅から小田原方面・秦野駅までにある各ロマンスカー停車駅と小田原・箱根湯本駅との間の区間で発着指定できる。往復の区間が同じ必要はないとのこと。
江ノ島線各駅を発駅としたものを持っている場合は町田駅から、多摩線各駅を発駅としたものを持っている場合は新百合ヶ丘駅から、それぞれ小田原方面・秦野駅までにある各ロマンスカー停車駅と小田原・箱根湯本駅との間の区間で発着指定可能
料金
デジタル箱根フリーパスと同額(発駅により異なる)
2日用の場合:4,990円から5,700円
3日用の場合:5,390円から6,100円
その他
- 購入済みの特急券との交換や予約中の特急座席との引き換えは不可。
- 「デジタル箱根フリーパス特典特急券」への交換後は、「特急券無料引換券付デジタル箱根フリーパス」に関する払いもどしは不可。