パーソルホールディングスは、個人が自分らしくはたらき、自らの未来を描くことをサポートする「はたらく未来図構想」を発表した。
同社はグループビジョン「はたらいて、笑おう。」に向けて、様々な調査や事業開発に取り組んでいる。
「はたらく未来図構想」では、これまでの人材サービスの枠を超えてデータ・サービス連携および多くの外部パートナーとの協創を拡大することで、“はたらく”の考え方や価値観が多様化し、一人ひとりに選択肢が増え、あらゆる人が長い人生での幸せ(Well-Being)を実現できる社会の実現を目指すという。
あらゆる個人が自分らしくはたらき、自らの未来を描くことをサポートする仕組み、それが私たちの考える「はたらく未来図構想」です。この構想では、個人がそれぞれの“はたらく未来図”を描き、そこに近づくための行動を実践し、「はたらいて、笑おう。」を体現する状態になっていることを目指します。
同社は、個人の“はたらく未来図”の描き方には大きく3つの方向性があると考えているという。
1つ目は「市場価値を高める」、2つ目は「はたらく選択肢を増やす」、そして最後は「自分らしいはたらき方を実践する」。
それらの状態に近づくために、従来の人材サービスの業界に捉われない、さまざまな領域のデータや利用サービスを連環させる構想の開発を進めている。
現時点で想定しているデータやサービスの領域は、就職や転職などの“はたらく”関連をコアにしながら、自分に合う理想のはたらき方を実現するために必要となる「学び・ラーニング(座学やPBLなど)」や、「はたらく周囲の環境(金融・健康・育児など)」に拡張していく予定で、外部パートナーとの協業や提携も積極的に実施している。
また“はたらく”領域については、転職や就職といった“仕事選び”のみならず、価値観・スキル診断やコミュニティといった自身の現状を診断・分析するものも含むことで、それぞれの現状に適した“はたらく未来図”の実現をサポートする。
「はたらく未来図構想」の仕組みは以下のとおり。
①労働市場データ、個人データの分析を通じて、理想のはたらく未来を描く
②仕事、学び、はたらく周囲の環境などのサービス利用を通じて、描いたはたらく未来に近づく
③上記サイクルを回しながら使い続けることで、それぞれのユーザーに適した体験価値が得られる
パーソルグループは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」実現に向けて、人生100年時代の到来とテクノロジーの進化による世界の変容が人々の“はたらく”に与える影響を見据え、企業活動と社会貢献のサイクルを価値創造ストーリーとして設計し、広く社会に価値提供できるグループを目指している。
グループの重点戦略の一つとして「“個人”にフォーカスする」を掲げ、企業や組織が主語だった時代から個人が主語の時代に移行する中で、はたらくことの自律自走をサポートし、はたらく個人の生涯に寄り添って伴走する存在になりたいと考え企業活動を展開している。
これまでも、ミイダスやTECH PLAYなど、個人に向けて新たな価値を提供できる新サービスを生み出してきた。
さらに現在、新型コロナウイルス感染症がはたらき方に与えている影響は非常に大きく、リモートワークなどの新しい行動様式の浸透によって、はたらき方や生き方に対する価値観の変化が顕在化し始めている。
激しい外部環境の変化に合わせて、個人が選べるはたらき方の選択肢は増えており、より主体的な判断が必要な時代になっていると捉えているという。
このような環境下で同社は、はたらく価値観をさらに多様化し、一人ひとりが多くの選択肢の中から主体的に判断するためのサポートをする仕組みを構築することが必要だと考えている。
あらゆる個人が長い人生における幸せ(Well-Being)を描ける社会を創っていく一助となるべく、構想を進めていくとのことだ。