徳島県にある広沢自動車学校は、11月に新サービスとして「社内動画クリエイター」をリリースすると発表した。

同社はこれまでに動画を人材育成や販売促進に活用し、少子高齢化の中、今年度過去最高の入校生数を更新し、消費者庁より消費者志向優良企業として最優秀賞を受賞するなど、様々な実績を納めてきた。

そのノウハウを教育カリキュラムとして提供することにより、実際のビジネスの現場で動画を活用できる人材の育成を目的にするという。

具体的には
・広告・宣伝動画
・YOUTUBEチャンネルの作成・運用
・SNS動画の制作
・社員教育動画・マニュアル動画の制作
・会議や日常での動画の活用方法
・採用・インターンに合わせた動画制作
・理念動画の制作
など幅広く動画を制作し、活用できる人材を育成する。

国内の人口減少に伴い、自動車教習所の市場もダウントレンドの状態であるが、
そのような状況下で、同社は以下の成果をおさめたという。
・売上業績がV字回復(シェア最下位から過去最高業績を実現)
・離職率の大幅改善

その改革の中心にあったのは、動画の制作と、活用であり、これが同社が新規事業を立ち上げた背景になる。

具体的には、“経営理念・経営陣の想い・向かうべき未来・ずっと大切にしたいもの”、または”サービスのお手本動画”など、年間100本以上の動画を制作し、繰り返し社員へ共有してきた。

繰り返すうちに共感し、行動を共にしてくれる人が増え、社員のモチベーション向上、サービス品質向上、雰囲気の良い社風となり、その結果、業績はV字回復を果たし、離職率も大幅改善したという。

2020年度は創業以来過去最高の入校生数となり、また過去5年以内に入社した社員の自主退職率は0%となっており、高い定着率を誇っている。

自動車教習所業界において、少子高齢化・人口減少・新型コロナといった外部環境は大変な脅威となっており、このような苦境を乗り切るべく、動画活用ノウハウをソリューション提供し、新たな収益の柱となる事業の実現を目指すとしている。