ユニアデックスは、閉域LTEとクラウド環境を用いて提供する「スマートフォンIPナースコール連携ソリューション」を提供開始すると発表した。
閉域LTEを活用したクラウド型の院内スマートフォンサービスは、国内初の仕組みだという。
同ソリューションは、ICTを活用することによる看護スタッフの業務効率化・生産性向上を通じて、業務負荷軽減、患者サービスの向上の実現を支援する。
今回提供を開始する「閉域LTEクラウドサービスモデル」は、国内初の閉域LTEを活用したクラウド型内線通話・ナースコール連携サービス。
同サービスモデルでは、PHSからスマートフォンへの置き換えだけでなく、スマートフォンに専用のSIMを挿すことでキャリアの電波を利用しつつ、通信の行き先や経路を限定することが可能な閉域のLTE 網の中でシステムに接続することができる。
これにより、これまでアクセス回線として敷設していた無線LANの導入コストを必要最低限に抑えることが可能になる。
また、本サービスモデルでは音声制御システムもクラウドで提供されるため、導入や運用にかかるコストもオンプレミスでシステム構築するより削減することができる。
「スマートフォンIPナースコール連携ソリューション」の特徴は、以下のとおり。
1.スマートフォン・IPナースコール連携
従来の構内PHSと同様に内線電話として使用できるだけでなく、ナースコールも着信し、IP電話の設定により一斉発信や、着信順番などを細かく設計することも可能。
最近のナースコール設備は、レガシータイプだけでなく、電子カルテと連動する高機能PCタイプまで、複数のラインアップが充実しているという。
同ソリューションでは、レガシータイプに加えてPCタイプのナースコール機能もスマートフォンに連携。ナースコール着信時にナースコールシステムのポップアップと同じ呼出情報をスマートフォンにもビジュアル表示できるため、看護スタッフに直感的な呼出情報を通知することが可能になっている。
2.コミュニケーションツールによる働き方改革
内線/外線の通話、ナースコール着信・画像表示に加えて、遠隔ビデオ通話やチャット機能、Push to Talk(トランシーバー機能)などのアプリケーションを活用することが可能。
例えば、Bluetoothでのインカムなどを利用することにより、両手を使った作業をしているときでもナースコール対応や通話が可能。
また、インスタント通話を活用すればお互いの状況が即座に把握できるなど、医療現場のコミュニケーションの活性化が期待できるという。
ユニアデックスは、「閉域LTEクラウドサービスモデル」を含めた「スマートフォンIPナースコール連携ソリューション」を拡販し、今後3年間で100以上の医療・介護機関への提供を目指すとしている。