アメリカン・エキスプレスは、同社における多様性、包括性、公平性を高めるための行動計画を発表した。

この計画は、同僚、顧客、およびコミュニティの多様性と機会均等を強化するための10億ドルの投資によるものだという。

アメリカン・エキスプレスは、あらゆるバックグラウンドの社員が自分自身を仕事場で表現でき、包括的で公平で多様な職場の育成に取り組んでいるとしている。

同社はこれまで「100%の賃金平等」を実現するために投資を行ってきており、2019年に同社は賃金の平等を達成したとしている。

そして今年、同社はさらに進んで、 全額賃金の平等を達成するために追加の投資を行い、世界中の性別、米国の人種や民族を超えて社員の100%の賃金平等を達成したとのことだ。

今後もこの賃金平等を維持することに取り組んでいく方針を示している。

また、2019年末の時点で、黒人/アフリカ系アメリカ人とラテン系アメリカ人は、同社のアメリカにおける社員のそれぞれ12.5%と12.9%を占め、女性社員は同社の世界における労働力の50%以上を占めていたという。

今回、会社の多様性、キャリア、学習戦略を告知するため、社員が多様性情報を会社と共有する機会を提供する自主的な自己識別イニシアチブを開始した。

そのほかにも、顧客とビジネスパートナーにおける平等な経済的機会を促進するため、100人の黒人女性起業家にそれぞれ25,000ドルの助成金を提供したり、黒人とラテン系の過小評価されている顧客を支援することを目的としたアドボカシーおよび金融教育プログラムへの投資を増やす方針も示している。

コミュニティ支援においては、2024年末までに、不平等への取り組みや社会正義の促進に重点を置いている組織を含む、有色人種や過小評価されているグループが率いる世界中の非営利組織を支援するために、5,000万ドルの助成金を提供する予定を示している。

また、次世代のリーダーの育成や、地元コミュニティへの寄付を促進するなどの取り組みも公表している。