ワークマン既存店662店とWORKMAN Plus 226店の計888店を全国に展開するワークマンは10月16日に「#ワークマン女子」店を横浜桜木町駅前のコレットマーレにオープンする。
今回同社は、当初の予定を1店舗だけのコンセプトストアと位置付けていたが、前評判が非常に高いことから、全国展開することにしたと発表。
今後は作業服、作業用品を扱わない一般客向けだけの店舗の名称を「#ワークマン女子」に統一して、路面店を中心に10年間で400店舗を新規出店する見込みであるとのことだ。
また、男性客向け製品も扱っていることが認知されるまではチラシ媒体などには「#ワークマン女子with男子」の店名も使う予定であるとしている。
「#ワークマン女子」の売上は最終的に女性4割、ユニセックス2割、男性4割にし、当初は女性向け製品数が足りないため、当面女性売上は全体の3割をめざすという。
現在のWORKMAN Plusの開店時には女性客が過半を占めているため、製品が充実すれば4割の売上は可能である見込みとのことだ。さらに、女性製品を拡大させるために女性製品開発人員を強化。
また、作業服を扱っている従来店からの転換はできないため、「#ワークマン女子」は全て新規出店となり、路面店の営業時間は朝夕に集中するプロ客を意識した従来店の7時-20時でなく、10時-20時にするとしている。
現在同社は、女性用製品の充実と人気製品のジュニアサイズ化を進めており、次の出店は来年春になるという。現状、東京の区部と近郊、地方の県庁所在地で7店舗が出店交渉中であるとし、当初は年間20店舗から始めて、ピーク時には年間50店くらいを出店する見込みであるとのことだ。
なお、主力の路面店は全てフランチャイズ店にするため、運営のマニュアル化にも時間がかかるとし、ショッピング・モール店は作業服を扱わないため、今後の出店は全て「#ワークマン女子」になるという。
また、店名に「#」が付いている理由は、同社の熱いファンであるYouTuber・Blogger・Instagrammerからなる同社アンバサダーの役割が大きいからであるとし、「#ワークマン女子」の店舗作り、女性用の製品開発、製品情報の発信を「無償」で行ってもらっているという。
無償の関係に拘るのは、小売業としてAmazonに負けない低価格の実現ために、販促費を最低限に抑えているためであるとし、同社は、アンバサダーにフォロワーや閲覧者を増やす材料を優先的に提供して、アンバサダーの知名度と広告収入アップに貢献しているとのことだ。
また、「#」にはSNSとリアル店舗の情報連携を強める「Connected Store」の意味も込められているとしている。
なお、同社の各フォーマットの10年後の店舗数ガイドラインは以下。
- #ワークマン女子
アウトドア100% 400店(最終的には1000店) - WORKMAN Plus
作業60%、アウトドア40% 900店(新規200店 ワークマンから転換460店) - ワークマン
作業80%、アウトドア20% 200店(WORKMAN Plusへ460店転換)
同社は、「ノルマ」を廃止して、社員に「ストレス」をかけない方針であるという。このため、出店見込み数はあっても期限付きの出店目標数はないとしている。