総合エンターテックのplaygroundは、新型コロナウイルスの影響で大きく変化するエンタメ業界の「エンタメビジネス カオスマップ【2020年10月版】」を作成した。

今回、大きく生まれ変わるスポーツ・エンタメ業界をplayground独自の視点で整理。With/Afterコロナのエンタメ業界を支える各社を「リアルエンタメ」「OMOエンタメ」「オフラインエンタメ」に整理し、「With/Afterコロナのエンタメビジネス カオスマップ【2020年10月版】」として作成・公開した。

①リアルエンタメ
With/Afterコロナ時代のリアルエンタメは、「感染予防対策」が重要課題となります。各種新型コロナ感染拡大予防ガイドラインによると、すべての施設で入場時の体温測定が必須となっている。

playgroundの「MOALA QR」は、事前に配布したQRコードと顔をiPadにかざすことで、入場時のチケットもぎりと同時に安全に発熱者検知をスピーディーに行うことが可能。凸版印刷株式会社は「イベント向け感染症対策ソリューション」を提供している。

②OMOエンタメ
With/Aftterコロナ時代では、オンライン上の新しいコンテンツとリアルイベントを融合させたOMO(online merges offline)イベントが業界成長に不可欠となっている。

リアルエンタメ各社のライブ配信を支援するべく、ぴあが運営するPIA LIVE STREAMやイープラスが運営するStreaming+など多くの事業者が配信プラットフォームを立ち上げている。

一方、吉本興業は自社配信サイト「オンラインチケットよしもと」を立ち上げ、劇場公演をライブ配信としてオンライン上でも販売している。

スポーツ分野でも、埼玉西武ライオンズがプリンスホテルと連携し、ホテルの各客室からWeb会議ツールでファン同士が繋がりながら応援できる観戦プランを販売するなど、リアルイベントをオンライン上でファン同士が繋がって楽しむ施策が実施された。

今後もこのようなリアルとオンラインが融合した体験の提供が、業界のさらなる収益化につながると予想されるという。

③オンラインエンタメ
オンライン上でライバーと直接コミュニケーションが取れるライブ配信市場はコロナ以前から拡大していが、ICT総研が行った調査によると、コロナ渦で最も利用が増加したITサービスは「動画配信サービス」だったとされている。

また、イベントが開催できない“タレントやアーティスト”と逢えなくなってしまった”ファン”を繋ぐオンライン握手会や、芸能人やライバーと直接会話ができる「1on1トーク」機能があるアプリも急増している。

With/Afterコロナ時代においてオンラインエンタメが衰退する要素はなく、今後も拡大し続けるものと予想されるとのことだ。