LINEリサーチでは、日本全国の高校1年生〜3年生の男女を対象に、高校卒業後の進路について調査し、その結果を公表した。

  • 卒業後は約7割が4年制大学への進学を希望している
  • 希望する学部は、男女で大きく異なる傾向
  • 受験期が近づくと勉強モード、学校以外の勉強時間
  • 高校生は独学がメイン、授業以外の勉強方法を調査

卒業後は約7割が4年制大学への進学を希望している

高校を卒業した後の将来の進路希望については、全体の約7割が「4年制大学に入学する」と回答した。

4年制大学への進学希望は、男女学年を問わずTOPだったが、特に、男子高生は学年が上がるほど希望する人の割合が上昇する傾向にあったという。

次いで多かったのは「専門学校に入学する」で全体で2割弱。男子高生よりも女子高生の方が希望する割合が多いという結果に。特に高1と高2の女子は、2割強の人が専門学校への進学を希望していた。

その次に多かったのは「就職(家の仕事を継ぐ以外)する」だが、これは男女ともに学年が上がるにつれて、希望する人の割合が減少する傾向にあった。

また、少数派だが「留学する」や、「芸能人・タレントになる」と回答した人の割合は、男子高生よりも女子高生の方が高い傾向があったとのことだ。

男子高生は学年が下であるほど、進路に対して「特にない・決まっていない」という回答が多かったのも特徴に挙げ、高1・高2の時点で「特にない・決まっていない」と答えた男子高生は、女子高生の約3~4倍で約2割いた。

希望する学部は、男女で大きく異なる傾向

進学したいと思っている学部や分野については、女子高生では、総合TOP3は文系学部となり、1位が「文学部」、2位が「人文・教養・人間科学部」、3位が「教育・教員養成系学部」。

高1では「人文・教養・人間科学部」が1位だが、2年生以降は割合が減少し、高2・高3では「文学部」が一番人気となった。そのほか、「経済・経営・商学部」や「教育・教員養成系学部」も上位にランクイン。

医療関連では、高1時点では高い「医歯薬学部」は高2以降ではランク外になり、高2・高3では「看護学部」の割合が増え、5位にランクイン。

また同社は、女子高生は学年が上がるにつれて工学系や国際系への希望も増加傾向があり、全体的に希望する学部・分野が分散している印象があると述べている。

一方の男子高生では、1位が「工学・情報工学部」、2位が「経済・経営・商学部」、3位が「理学部」という結果に。

「工学・情報工学部」は、高3では約3割が希望する人気ぶりで、2位の「経済・経営・商学部」は全学年で2位という安定した人気があったとのことだ。

男子高生の高1では女子高生と同様に「医歯薬学部」が4位にランクインしているが、高2以降で割合が大きく減少。また、女子高生ではランク外だった「法学部」は男子高生の高2で人気があった。

受験期が近づくと勉強モード、学校以外の勉強時間

学校の授業以外での1日の勉強時間については、高1・高2よりも高3になると、長時間勉強をするという人が圧倒的に増えているという。

高3では「2時間以上勉強する」という人が約6割にもなり、高1・高2と比べて約2倍になり、さらに、「4時間以上勉強する」という人の割合が、高1・高2に比べて約5倍と大幅に増えている結果となった。

高校生は独学がメイン、授業以外の勉強方法を調査

学校の授業以外の勉強については、男女ともに学年に関係なく最も多かったのは「独学」が全体で6割を超えてた、

次に多かったのが「通塾(実際に塾にいく)」、「友達に教えてもらう」という結果だった。

男女別に見ると、女子高生は男子高生に比べて友達や親、兄弟など身近にいる人に勉強を教えてもらうことが多いという傾向があった。

一方、男子高生は、塾に通ったり、オンライン授業を受講するという人が多い傾向があったとのことだ。

また、男女ともに高学年になるにつれて「通塾 (実際に塾にいく) 」や「塾や予備校のオンライン授業を受ける」人の割合が増え、高校3年制では男女ともに3割の人が塾に通っているとしている。

<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:8月28日~30日
有効回収数:1042サンプル