かもめやは、ドローンをはじめとする無人移動体運行に必要となる無線機器をハイテクインターより調達し、無人移動体運用包括支援システム「OceanMesh(オーシャンメッシュ)」サービスの提供を開始したと発表した。

離島や山間部をはじめとする過疎地域においては、少子高齢化の影響で物流や医療面での課題が急増している。

船はあっても操縦士が不足して船が出せない、医師や医薬品、医療機器・設備が足りないといった課題があるという。

また、無人飛行を行う際に通信キャリア網を使いたくても、離島や山間部は通信環境が整っていない場所も多く、運用調整や費用と合わせ高いハードルとされてきた。

そこで、かもめやは、これらの課題を解決する無人移動体運用包括支援システム OceanMesh サービスを8月より提供開始。

OceanMesh の最大の特徴は「広帯域・低遅延・常時接続が可能な高品質の移動体通信ネットワーク」を素早く、低コストで構築可能となっている。

5.7GHz帯の小型基地局を地上に設置し、ドローンに搭載されたカメラと無線伝送装置(MPU5)によって、気象データをはじめとするさまざまな運行状況データのリアルタイム監視を実現するという。

ハイテクインターの無線伝送装置(MPU5)は、映像とテレメトリデータ(遠隔地の測定データ)を同時多接続かつ、メッシュ・マルチホップでこれまでにない長距離・広範囲で送受信することができる国内唯一の機器とのことだ。

これにより、無人物流を実装するために国土交通省が出している「目視外/補助者なし運用」における ①周辺の気象状況の常時監視 ②機体周囲状況確認の両条件をクリアし、ドローン目視外運用に必要となる仕組みをワンストップで提供可能になったという。

7月30日には、あいおいニッセイ同和損保と香川大学と共同で香川県三豊市・粟島間の無人ドローン遠隔診療実験に成功しているとのことだ。