伊藤忠商事がユーグレナ等と共に推進する飼料用およびバイオ燃料用微細藻類ユーグレナの海外培養実証事業が、NEDO事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/微細藻類基盤技術開発/微細藻バイオマスのカスケード利用に基づくバイオジェット燃料次世代事業モデルの実証研究」として採択されたと発表した。

微細藻類の培養に適したインドネシアにおいて、培養実証設備の建設、微細藻類の収穫や藻油の抽出、残渣の利活用に必要な技術の開発などを、各業界の知見を集め万全のチーム体制で実施するという。

伊藤忠商事はバイオジェット燃料に関する政策動向調査、養殖用飼料に関する市場調査、原料調達や製品輸送に係るコスト評価、環境性評価、並びにサプライチェーン全体の事業性評価を担当するとのことだ。

なお、微細藻類ユーグレナは、光合成により二酸化炭素を吸収するとともに、酸素を発生させながら炭素を蓄え、成長するという特徴を有している。

同実証事業では隣接する石炭火力発電所から排出される二酸化炭素を微細藻類ユーグレナの光合成に活用するため、非化石燃料の開発に繋がるだけでなく、既存の発電所における二酸化炭素排出量の削減にも寄与することができるとのことだ。

伊藤忠商事は同事業を通じて、ユーグレナおよび共同実施者各社とともに、国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」に資する取り組みとして、世界の持続可能な発展に貢献していくとしている。