Amoeba Energy(以下、AMOEBA ENERGY)とベクトロジーは、AMOEBA ENERGYのアメーバ型組合せ最適化アルゴリズムとベクトロジーのFPGAコンピューティングのノウハウを使用して組合せ最適化問題を高速に解く「アメーバコンピュータ」の共同開発に成功したと発表した。
アメーバコンピュータは、論理的制約条件の集合として様々なアプリケーションを表現する定式化が既になされている「充足可能性問題(Boolean Satisfiability Problem; SAT)」を、AMOEBA ENERGY代表・青野が独自にモデル化したアルゴリズム「AmoebaSAT」により解く方式。
このモデルは、多数の素子の並行的状態更新と確率的動作を再現できるアーキテクチャを前提に設計されており、その実装を可能にする様々なハードウェアの可能性が模索されているという。
今回AMOEBA ENERGYは、従来の半導体技術で構築されるFPGA(Field Programmable Gate Array)をハードウェアとして用いながら、AmoebaSATの並行的・確率的プロセスを実装することに成功。
これらの特長をもつアメーバコンピュータは、参入ハードルや導入コストおよび消費電力を低く抑えることができ、クラウドサービスのみならずエッジコンピューティング、IoT、組込みシステム等における幅広いアプリケーションに展開することが可能になるという。
アメーバコンピュータは、ベクトロジーの「FPGAコンピューティング」技術を適用し、PALTEK製FPGA基板「M-KUBOS」上で実装されているという。技術的詳細は、10月中旬以降に公表する予定とのことだ。