リクルートキャリアは、この度、VISITS Technologies社と協業すると発表した。
同社は、VISITS Technologies社の「科学的デザイン思考トレーニングプログラム」をもとに、企業の1day仕事体験向けのプログラムを共同で開発。
「リクナビ2022」の掲載企業に販売するという。また、1day仕事体験に参加する学生は、新規事業の立案を目的とするグループワークを通じて、抽象度の高いテーマに対して本質的な課題を発見する体験ができる。
なお、プログラムを導入する企業のプログラム提供時期は2020年10月~2021年2月末を予定しているとのことだ。
今回のプログラムでは、構造化されたデザイン思考のステップに沿って就業体験ワークを進めるという。
学生は各社ごとの領域における新規事業創出の就業体験を行いつつ、新しいアイデアを考える際の型化された思考法を習得し、別のテーマでも再現性高く創造力のあるアイデアを生み出すことができるようになるとのことだ。
「ブレイク・ザ・バイアス」と言われる「前提条件の転換」も、同プログラムに含まれる型化された思考法の一つ。
新しい自動車のアイデアを考えるときには、タイヤが4つである必要はない/運転免許が必須ではない/運転できる座席が1席だけではない、など現在当たり前の前提だと考えられていることを転換してみるというアプローチであるという。
このように型化された思考法を構造化して一連の思考の流れとして組み合わせることで、再現性の高い創造力が身につくプログラムになっているとのことだ。
同社は、こうしたプログラムを実施する理由の一つは、政府が「Society5.0」に突入すると提唱しているためであるという。
Society5.0とは、内閣府のサイトによれば、「IoT(Internet of Things)、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータ等の新たな技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れてイノベーションを創出し、一人一人のニーズに合わせる形で社会的課題を解決する新たな社会」を意味するとのことだ。
これからは「ニーズ(課題)を発見する力」と「前提にとらわれない解決策を構築する力」によりイノベーションを創出することができる、まさにデザイン思考力を持った人材が求められるということであるとし、同社は、就業体験を通じて、社会に出た後も再現性高く使うことのできるデザイン思考のトレーニング機会を、学生に広く提供できないかと考えたとのことだ。
学生は、プログラム導入企業が提供する1day仕事体験として、リクナビ2022上で申し込むことができ、同プログラムはオンライン開催も可能であるという。
オフラインで実施する場合の会場は、北海道・宮城県・東京都・大阪府・京都府・福岡県の15か所(2020年9月現在)にVISITS Technologies社が保有する「HELLO,VISITS」店舗のセミナールームで実施。
リクルートキャリアは、今後も学生が希望と納得感をもって将来を決められるようにとの願いを込めて、日々事業を推進していくとのことだ。