ソフトバンクとテレビ朝日は、東京六大学野球連盟の協力の下、大学野球のライブ映像をテレビ朝日の本社から遠隔操作・編集する実証実験を8月17日に実施し、成功したと発表した。
今回の実証実験では、東京六大学野球の2020春季リーグ戦 第8日の試合のライブ映像を、複数のカメラで撮影して都内にあるソフトバンクのクラウドサーバーへ伝送し、テレビ朝日の本社から遠隔でスイッチング操作(全てのカメラ映像を遠隔視聴し、必要な映像のみを切り換えて伝送)できることを確認したという。
また、通常は現地中継車内で行われる、カメラコントロール(明るさや色などを調整)やクラウドサーバーに収録された映像のスロー再生も遠隔操作で実施。
さらに球場内スコアボードを撮影した画像の解析による、テロップの自動作成実験も同時に実施し、実用性の高い映像制作が可能であることを実証したとのことだ。
近年、インターネットテレビや動画配信サービスといったインターネットを活用した映像サービスや、高精細な4K映像など臨場感のある映像コンテンツの需要が高まっている。
一方、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、密を避けた番組制作の環境構築が課題になっているという。
このようなニーズや課題に対応するため、両社は、クラウド上でライブ映像を遠隔操作・編集できるソフトバンクのシステムを活用した実証実験を実施したとのことだ。