博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」は、慶應義塾大学SFC研究所、BASSDRUM、BUTTONと共同で開発した子ども向け在宅運動ツール「POSE & PLAY」(ポーズアンドプレイ)の実証実験を開始すると発表した。
POSE & PLAYは、子どもたちがPCやタブレット、スマートフォンを使って自宅内で運動できるウェブブラウザベースのツール。カメラに映る自分の姿勢を画面上のマーカーに合わせて、ゲーム感覚で楽しみながら運動することができるという。
同ツールの研究開発は、博報堂ミライの事業室と、慶應義塾大学SFC研究所で長年にわたりスポーツ工学を研究してきた仰木裕嗣教授、技術実装ディレクションをリードするテクニカルディレクター集団BASSDRUM、子ども向けに特化したデジタルコンテンツ開発を行うBUTTONの4者が共同で実施。
実証実験は、ユーザーとなる子どもたち(小学生を中心とした幅広い年齢)にPOSE & PLAYのプロトタイプを体験してもらうと共に、コンセプトの受容性や利用意向を聴取。
子どもたちが長期的に楽しめるコンテンツ開発やゲーム性の向上、運動基礎能力や技術への効果、知的活動への効果に関する知見を得て、市場導入に向けた本格的な研究開発を進めていくとしている。
また、同ツールの子ども向け以外の用途への拡張可能性についても探っていく予定であるとのことだ。
なお、同ツールは、ウィズコロナ時代の“新しい日常”の中でも、身体データを取得しながら、子どもたちの運動能力や技術の向上に貢献し、「運動×勉強」を後押しすることで、新たな可能性を引き出していくことを目指すという。
博報堂ミライの事業室は、“チーム企業型事業創造”という独自のコンセプトのもと、多様なパートナーと連携し、同県においても4者それぞれの強みを掛け合わせながら、子どもたちの新たな未来の創造に貢献していくとしている。