radikoは、ラジオ聴取に関する通説の真偽を実証するため、脳の学校監修のもと、ラジオ聴取と脳の成長の関係をMRI脳画像診断を用いて解明する実証実験を行ったことを発表した。
聴覚メディアであるラジオは、その特性として想像力や記憶をかきたてるメディアとして語られることが多く、「ラジオを聴くと頭がよくなる」、「ラジオが脳にきく」など、ラジオ聴取と脳の成長との関係が通説として語られてきたという。
同社は、これらのラジオに関する通説の真偽を実証するため、脳の学校代表の脳科学者、加藤 俊徳医師監修のもと、大学生8名を対象に、「ラジオを聴き続けると脳にどのような影響を与えるのか」検証。
同検証により、ラジオを聴き続けることによって、記憶系脳番地(※)が最大で2.4倍、聴覚系・理解系脳番地(※)が最大で2倍成長したことが明らかになり、「ラジオを聴く」という行為が、脳の成長に有益な働きをもたらしていることが実証されたとのことだ。
また、加藤医師は、「聴くことへの注意力を高め、脳の聴く力を高めるツールとして、ラジオの継続的な聴取が有効です。また、脳の成長は小さい頃のほうが大きいため、早ければ早いほど効果が高く、4,5歳くらいまでに始めるのが理想的です。「見ること」と「聴くこと」を上手に結びつけながら学びに取り入れることで学力の形成に繋がります」と、「子供の学習力アップ」や「脳の老化防止」の方法について見解を示している。
ラジオは、仕事や家事をしながら聴く「ながらメディア」と言われており、同社のradikoは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、在宅勤務・自宅待機中の9時〜18時の時間帯の利用者数が拡大しているという。
同社は、これからの新しい生活様式の中で、脳と心の両方にいい影響を与え日常生活に寄り添うメディアとして受け入れられるよう今後もラジオメディアの啓発とサービスの充実に努めるとのことだ。
(※)脳番地:加藤医師が提唱する脳の分類法。左脳・右脳を合わせて約120区画に分かれている脳を、聴覚系/記憶系/思考系/ 視覚系/理解系/伝達系/感情系/運動系の8系統のエリアに大別する。