Twitterが、スタンフォードインターネット天文台とオーストラリアの戦略政策研究所(ASPI)と提携したと発表した。
同社は、国家に関連する情報操作のアーカイブに、32,242個のアカウントを開示。公開されたアーカイブには、中国、ロシア、トルコのそれぞれに起因する操作が含まれるという。
今回、これに関するデータを、情報技術の悪用を研究する機関である、スタンフォードインターネット天文台とASPIと共有。
また、これに関するすべてのアカウントとコンテンツは、完全に削除されており、プラットフォーム操作ポリシーのさまざまな違反によりアカウントが停止されたとのことだ。
今回、中国のネットワークでは、2019年8月に特定して開示したアクティビティと一貫性があったとし、ネットワークのコアを構成する23,750のアカウント、コンテンツを増やすために設計された約150,000のアカウントの開示をした。
これらのアカウントは、主に中国語でツイートし、中国共産党(CCP)に有利な地政学的物語を広めながら、香港の政治力学についての詐欺的物語を押し続けていたという。
また、ロシアに関しては、ロシア連邦党の促進と政治的反体制派への攻撃が含まれる、1,152のアカウントと関連メディアすべてをアーカイブに公開するとのことだ。
外部の研究者や仲間の企業からの有用な情報共有に一部支援されポリシーに関連するアカウントを調査。このメディア操作に関連するアカウントのネットワークは、プラットフォーム操作ポリシーの違反や、政治的目的のために非合法で協調的な方法でコンテンツをクロスポスト、増幅するために停止されたとしている。
トルコでは、2020年の初めに検出されたこのアカウントのネットワークが主にトルコ国内のオーディエンスを対象とした協調的な本格的活動を採用していた。7,340のアカウントをアーカイブに公開し、これには、エルドアン大統領とトルコ政府を批判する組織に関連するアカウントが含まれているという。
同社は、悪意のある関係者を排除し、これらの重要なトピックに対する国民の理解を促進することを最終的な目標としている。
また今後、インプレッション数を中心とした公共アーカイブにおいてより明確な情報を提供し、情報運用が公衆の会話に与える具体的な影響をさらに測定するという。さらに、今夏には、オンライン会議を開催し、専門家や産業界、政府が一堂に会し、さらなる協力の機会について議論する予定であるとのことだ。