ヤマト運輸は、静岡県や長野県を中心に野菜の流通サービスを展開するやさいバスと、地域経済の活性化を加速させるビジネスモデルの構築を目的として、新しい農産品流通サービスを開始することを発表した。

昨今、ECを通じて、あらゆる商品やサービスを消費者に直接販売することが可能になっている。

しかし、農産品流通においては、生産者の高齢化などで、ECを活用した販路開拓の仕方がわからない、物流面でも小ロット多頻度の輸送手段や購入者の希望する輸送品質の確立が必要になるなど、課題があるため、出荷団体を介した販売が多くの割合を占めていたという。

こうした課題解決に向けて、農産品の生産者と購入者をつなぐシステムを持つやさいバスと、宅急便ネットワークを持つヤマト運輸が経営資源を掛け合わせることで、ECを活用した販路開拓と、送り状の準備などの出荷業務効率化を支援する、新しい農産品流通サービスを提供するという。

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今回、新しい農産品流通サービスの第一弾として、地域の課題解決に取り組んでいるヤマト運輸のネコサポステーション3店舗（東京都多摩市）を受取店舗として利用が可能となる。

付近の生活者や小売店、飲食店は、同サービスを通じてさまざまな地域で収穫された農産品を購入することができるとのことだ。

両社は、こうした地域産品の販路拡大支援を通して、地域経済の活性化を加速させるビジネスモデルの構築を目指しながら、受取拠点として宅急便センターを展開するなど、取扱エリアの拡大を実施していくとしている。