任天堂は、2020年3月期の連結決算が、売上高が前期比9.0%増の1兆3085億円、純利益が33.3%増の2586億円であったことを発表した。

また、Nintendo Switchファミリー全体の販売台数は前期⽐24.0%増の2,103万台となり、内訳として、Nintendo Switchが1,483万台、Nintendo Switch Liteが619万台の販売となったことを発表。

今期においては、新型コロナウイルス感染症の拡⼤により⽣産および出荷への影響が⼀部地域で⾒られたが、同社はこの影響は限定的な範囲にとどまっているとしている。

さらに、Nintendo Switchは年間を通じて好調な勢いとなっており、前期を上回る普及拡⼤を実現できたという。

ソフトウェアに関しても、「ポケットモンスター ソード・シールド」が1,737万本の販売を記録したほか、「あつまれ どうぶつの森」が1,177万本の販売となり、Nintendo Switch向けソフトウェアでは過去最⼤の滑り出しを⾒せており、の販売本数は前期⽐42.3%増の1億6,872万本となったとのことだ。

同社は、1⽉から3⽉のセルスルーはいずれの主要地域でも前期を上回っており、国内市場においては、「あつまれ どうぶつの森」を発売した週に、1週間のセルスルーがホリデー商戦期の週間セルスルーを上回っていることから、「あつまれ どうぶつの森」が本体の販売をも⼤きく牽引したと分析している。

なお、2021年3月期の連結業績予想は、前期比15%減の3000億円となる見通しであるとしている。この予想は、新型コロナウイルスの影響が夏には終息に向かい、通常の経済活動に戻るとの前提に基づいているとのことだ。

新型コロナの影響で生産・販売数量の減少が一定期間見込まれるが、通期では需要に応じた生産・販売が可能であるとしている。