グローリーが、マスクを外さなくても登録した画像データと高い精度で認証が可能な新顔認証エンジンを開発したと発表した。9年ぶりに刷新するウォークスルー型顔認証システムに搭載し、2020年6月より販売を開始するとのことだ。

新型コロナウイルス感染症対策として、現在マスクの着用が進んでいる。さらに近年、顔認証は防犯や見守りなどのセキュリティー対策やマーケティングツールに加えて、本人確認や決済手段など、さまざまな用途で活用の場が広がっている。

従来、マスクやサングラスの着用、また明るさなどの環境によって認証制度にばらつきが出るなどの課題があったという。この課題を解決するため、同エンジンの開発に至ったという。

同エンジンの搭載による新ウォークスルー型顔認証システムの特長として、ディープラーニング(深層学習)を用いることで、マスクやサングラスの着用、逆光や暗所、事前登録データが斜め顔など、厳しい認証環境でも高い精度で本人認証が可能となることが挙げられている。

また、既存の業務システムとAPI連携が可能に。これにより既存の業務システムへの通知や外部データの一括取込みなどを実現し、馴染のあるシステムと連携して利用できる。

さらに、配信データなど出力データの暗号化や操作ログの収集・分析機能、登録データの保存期間を柔軟に設定できるため、セキュリティー対策強化も見込まれているとのことだ。