富士通ネットワークソリューションズと富士通、ケーブルメディアワイワイは、ケーブルメディアワイワイがスマート工場の実現および地域課題解決の実証実験で活用するローカル5G検証システムの構築を開始すると発表した。

同システムは、携帯電話事業者や地域BWA向けの無線基地局やコア設備の開発・構築、および企業・自治体向けの大規模Wi-Fiシステム構築など、様々な無線システム構築ノウハウを活用し、2020年10月より稼働予定としている。

携帯電話事業者が2020年春からサービス開始する5Gは、超高速・大容量、超低遅延、多数同時接続を特徴とし、これまで実現できなかったさまざまな課題解決に活用できる通信インフラとして期待が高まっているという。

また、総務省では、2019年12月に、携帯電話事業者が全国一律で提供する5G通信サービスとは別に、地域の企業や自治体等が自ら5Gシステムを構築可能とするローカル5Gを制度化している。

今回3社は、地域の工場や農業、自治体などが抱えるさまざまな課題を解決するインフラ構築の手段として、ローカル5Gの活用を研究するに至った。

3社は今後、同検証システムを活用した工場や農地など様々な現場での実証実験を通じ、スマート工場やスマート農場、防災減災など、地域課題解決に向けて取り組んでいくとのことだ。