ソフトバンクグループは2日、2019年10月にThe We Company(以下、WeWork)と締結したMaster Transaction Agreement(以下、MTA)において定められた条項に基づき、同社以外の株主を対象とするWeWork株式に対する最大30億米ドルの公開買付けについて、必要な条件の一部が充足されなかったことから取りやめたことを発表した。

同公開買付けの取りやめによる、WeWorkの運営や顧客、事業及び戦略の5カ年計画並びにWeWorkの現在の従業員の大多数への影響はないとしている。

過去6カ月にわたって、WeWorkは大きな事業進捗を成し遂げており、引き続き、コア事業である「Space-as-a-service」の提供、メンバーシップサービスの拡充、顧客基盤の拡大、そしてエンド・ツー・エンド・ビジネス・ソリューション・プラットフォームへの転換という戦略を実行していくとしている。

同社常務執行役員 CLO のロバート・タウンゼンド氏は、「本公開買付けの完了には、当社の保護を目的に昨年 10 月に当事者間で合意した特定の条件の充足が必要でしたが、このうち複数の条件が満たされなかったため、当社は本公開買付けを取りやめざるを得ませんでした。」と述べている。