アリババグループのデータ・インテリジェンス・バックボーンであるアリババクラウドが、新型コロナウイルスのパンデミックとの戦いを支援するため、世界中の医療関係者にクラウド・ベースの技術アプリケーション「DingTalk国際医療専門家コミュニケーション・プラットフォーム(DingTalk’s International Medical Expert Communication Platform)」を提供することを発表した。
同サービスは、世界の医療関係者が集結し新型コロナウイルス感染症に関する最前の医療対策を実施している、浙江大学第一付属病院などの中国の医療機関の医師と直接連絡を取ることができる無料のクラウドサービス。
ビデオ会議機能と11カ国語(日本語、英語、中国語、スペイン語、フランス語、ロシア語、タイ語、トルコ語、ベトナム語、アラビア語、マレー語)に対応するリアルタイムAI翻訳を介して、中国の医師と世界中の医師をつなぐバーチャル・コミュニティの構築を目指しているという。
新型コロナウイルスが中国で最初に発生したときに得られた知識と洞察に基づいて開発されており、アリババクラウドのソリューション専門家である、アリババDAMOアカデミーの科学者と研究者、そしてDingTalkの技術チームが共同で開発したという。
なおアリババDAMOアカデミーではすでに「流行予測ソリューション」「CT画像解析ソリューション」「コロナウイルス診断向けゲノム解析ソリューション」といった3つの実証済みソリューションを、世界中の医療専門家や研究機関向けに無料で提供している。
今後もアリババクラウドは、各国のパートナーと協力し、現地の法律や規制に従って関連するサービスやソリューションを提供する予定とのことだ。