NTTドコモ・ベンチャーズは3月18日に、Genvid Technologies, Inc.(以下 、Genvid)に、同社の運用するファンドを通じて出資したと発表した。
近年、eスポーツやゲーム実況など、オンラインゲームのプレイ中の画面をリアルタイムにストリーミング配信し、その内容を遠隔で視聴・観戦するサービスが増えてきている。
視聴者は、遠く離れたeスポーツプレイヤーのプレイ中の画面をPCやスマートフォンを通じて観戦ができるが、すべての視聴者が同一の動画画面を視聴することしかできず、各個人の好みに合わせて画面をカスタマイズしたりすることはできなかった。
また、ゲーム実況の配信を視聴する場合では、視聴者はプレイを視聴するだけで、実況中のゲームの進行に影響を及ぼすような操作は不可能だった。
これらの課題を解決するため、インタラクティブ・ストリーミング技術が注目されているが、複数の既存プラットフォームに対し複雑なインタラクティブ機能を実装する必要があるなど、開発が容易ではなかったという。
Genvid は、視聴者が好みに応じて表示画面を変更したり、プレイに参加ができるインタラクティブ・ストリーミング向けのコンテンツ開発ツールを提供している。
具体的には、コンテンツ開発者はGenvidのSDKを導入することで、視聴者毎に異なる画面を出し分けを可能にする。
また、視聴者からのフィードバックをリアルタイムに進行画面に反映させる機能を持ったコンテンツを容易に開発することができるという。
例えば、視聴者がプレイヤーに対してポイントやアイテムを贈ることでプレイヤーを応援するギフティング機能などが実装可能となる。
さらにゲーム以外でも、オンライン上に構築されるバーチャルな3D空間におけるインタラクティブ機能の実装など様々な分野への応用が期待されるという。
今回の出資によって、これまでNTTグループ各社が提供してきたVR/ARプラットフォームやゲーム関連コンテンツと、Genvidの持つ技術とを活用したソリューションにより、なるデジタル・エンターテインメント市場の発展を目指しいくとのことだ。