兵庫県養父市と塩野義製薬は、地域医療の向上にかかる連携協定を締結したことを発表した。
同協定では、国家戦略特区養父市による医療分野に関する規制改革提案の実現に向けた連携、感染症の予防等に関する啓発セミナーの開催、その他地域住民の健康維持に関する企画の取り組みが実施されるという。
養父市は、2014年5月に国家戦略特別区域の指定を受けて以降、多岐に亘る規制改革に取り組んでおり、医療分野における「テレビ電話による服薬指導の特例」の取り組みにも力を入れている。
テレビ電話の最大の特徴である「遠隔環境」が感染拡大防止に有効であること、インフルエンザ診断キットの使用方法が比較的簡便になり、かつ判定精度も充分高いことなどから「自宅完結型インフルエンザオンライン診療」を国に提案し、実現を目指しているとのことだ。
一方、塩野義製薬は人々の健康を守るために必要な感染症治療薬の研究・開発および感染症治療薬の適正使用の推進に努めており、感染症薬の適正使用推進のために、一般人や医療従事者向けの啓発活動にも積極的に取り組んでいるという。
両者は、同協定のもと、中山間地域や離島・僻地等の医療資源の限られる地域の抱える課題解決に向け、両者が持つ強みを持ちより、特区提案の実現や保健衛生施策の充実など、地域医療の向上のための取り組みを推進していく方針を示している。