大日本印刷(以下、DNP)が、児童・生徒の学習の多様化に向けた施策に対応して、教育クラウドプラットフォーム「DNP学習クラウド リアテンダント」を2020年度より本格展開することを発表した。
リアテンダントは、2017年からDNPが提供してきたサービス。紙の評価テストに基づく学習データ(スタディ・ログ)を、AIを用いてデータ解析し、その結果に基づいて、“アダプティブ”(個々の児童・生徒に合わせて)に教材とサービスを提供してきた。
文部科学省の「GIGAスクール構想」や経済産業省の「EdTech導入実証事業」など、教育関連の環境変化に対して、同社はリアテンダントの本格展開を決定。学校現場の要請を受ける形でリアテンダントが蓄積してきた子どもの学びのビッグデータを活用し、個々の児童・生徒に合わせた多様な教材・教育サービスを提供する取組みを開始する。
なお同サービスは、文部科学省や経済産業省が実施した複数の実証研究で採用されたほか、先行導入した奈良市においては学力向上の効果が見られたという。
同社は、今後も教員がこれまで活用してきた教材や、新たな学び方を提案するEdTech教材を提供する企業や塾、大手教育ICTベンダー各社とのオープンなパートナーシップを推進。「ICTを活用した学習」「個別最適化された学び」の実現を支援する教育クラウドプラットフォームとして、同サービスの機能強化を進めていくとのことだ。