キリンホールディングスは、オムロンおよびSOMPOひまわり生命保険、第一生命、日本生命、日本調剤とともに、静岡県浜松市に官民連携のコンソーシアムを開始すると発表した。

同社は、地元医師会や大学、医療機関、参画企業や地元企業などと連携して「浜松ウエルネス・ラボ」を設立するという。また、「予防・健幸都市浜松」の実現に向け、さまざまな実証研究を通じて同市民の予防・健康づくりに貢献する取り組みを開始することも発表した。

厚生労働省と経済産業省は、令和2年度から予防・健康づくり健康増進効果を確立するための大規模実証実験実施を目指している。今回の浜松市での取り組みは、国の動きを先取りするものとして注目されているという。

同社は、地元福祉事業団および浜松医科大学と共同で、軽度認知障害(MCI)の人を対象に「熟成ホップ由来苦味酸」や「βラクトリン」の継続摂取が認知機能へ及ぼす作用を検証する。この実施にあたり、ファンケルと連携していくという。

また、運動をしている高齢者を対象に、栄養改善と運動の組み合わせによる、脳機能や運動機能を含めた健康への効果を浜松市と連携して検証を行う。

同社は、社会的課題として挙げられる認知症や認知機能低下の予防の努めるとしている。また、同取り組みを中心に、社会課題解決のための検討を進めていき「予防・健幸都市浜松」の実現にも貢献していくとのことだ。