NTTコミュニケーションズは、外出先などオフィス以外の場所でスマートにワークスペースを確保できる「Dropin(ドロッピン)」の実証実験を本格化することを発表した。

同実験は、2019年12月よりJR東日本フードビジネスの運営する「BECK’S COFFEE SHOP」および「5 CROSSTIES COFFEE」の一部店舗において実施したトライアル結果を踏まえ、より幅広く参加者を募るだけでなく、新たにワークスペース提供店舗の募集を開始するという。

Dropinでは、スマートフォンの専用アプリを使い、利用者がいる場所の近くでドロップイン(一時利用)できるカフェやコワーキングスペースなどを探すことができる。

昨今、場所にとらわれない働き方であるリモートワークが注目されている。しかし、オフィスや自宅以外で働く場所を確保する際には、利用したい場所のWi-Fiや電源の有無がわからない点や現地に行っても満席で利用できないことがあり、必ずしも柔軟に場所を選べないのが現状となっている。

同社は、このような課題を解決し、働く場所を選ぶためのプラットフォームとして同サービスの開発を進めている。

今回、本格実験ではトライアル利用者がスムーズに利用できるかなど、ユーザー体験の価値検証を行う。また、ワークスペースを提供する店舗側の運用状況についても検証するとのこと。

同社は今後の展開として、利便性向上のため、飲食店だけでなくコワーキングスペースや貸し会議室などを提供する事業者と提携し、ワークスペースの選択肢を増やしていくという。さらに、アプリ内決済や法人向けの一括請求支払に対応することで、キャッシュレスで利用できるようにするとしている。