養老乃瀧とロボティクス・サービス・プロバイダーのQBITが、外食業界で深刻化する人手不足の解消のため、また、人とロボットが協働できる現場オペレーション開発のために、居酒屋におけるロボット運用の実証実験を開始することを発表。

2020年1月23日(木)より約2カ月間、JR池袋駅南口にロボットがカウンターで働く「ゼロ軒めロボ酒場」を開店するという。

「ゼロ軒めロボ酒場」では、ロボットが注文を受け、ビールやサワーなどのドリンクを作り、提供。

さらにロボットは、来店客の性別、年齢、表情などを識別するカメラと連携し、AIを用いて適切な話しかけやモーションを行うよう設計されており、表情などをくみ取り、話しかけたり手を振ったりなどの接客も行われる。

また、接客対応中や接客後のお客様のリアクションも識別し、「笑顔」と「売上」を評価ポイントとし成果(接客の良し悪し)を学習。ロボット自身の接客スキルも日々向上していくという。

外食事業者の課題である人手不足問題の解決に向けて行われる今回の実証実験。同店舗では人手が必要となるのは、主に開店や閉店作業及び食材補充のみとなり、0.1~0.3人/日程度で営業できる見込みだという。

養老乃瀧とQBITは、実証実験前後の比較を行い、ホールスタッフの稼働をどの程度削減できるのか、ロボット運用は可能なのか、省人化に有効なのか。また、収益性から検討し多店舗展開が可能なのかなど、ロボットを用いた酒場ビジネスの本格展開に向け、両社で協議を開始するとのことだ。