日本インフォメーションは、2019年「平成」から「令和」へ改元されたタイミングで、全国の中高生男女1,200人を対象に「中高生のリアル」を調査。その結果を2019年11月6日に発表した。

  • 中高生のスマートフォンの所有率は77.3%
  • 使用サイトはGoogle・Yahoo!が倍増
  • ネットでの回遊行動は3年前より全体的に増加
  • 女子の3割「ネットは情報量が多くて困る」
  • 「化粧品」「ドリンク剤」などの目利きが必要な商品の購入率が上昇

中高生のスマートフォンの所有率は77.3%

中高生のスマートフォンの所有率は、2019年で77.3%と、2016年より15.9pt増加。高校生では94.5%にのぼり、スマホが必要不可欠なものであることが確認できる。

「格安スマートフォン」は、中学生・高校生ともに2割弱を占め、特に中学生の所有率を引き上げている。

使用サイトはGoogle・Yahoo!が倍増

3年前のトップ3だった 「LINE」「YouTube」「Twitter」は減少傾向で、「Google」「Yahoo!」 が倍増。

「SNS系」や「動画・映像系」が中心だった2016年から、2019年は「情報・検索系」もメインへと変化している。

増加率3pt以上だったのは「メルカリ」「SNOW」と、動画の「AbemaTV」「TVer」。なお「LINE Pay」は2.8%、「PayPay」は2.4%という結果となった。

ネットでの回遊行動は3年前より全体的に増加

SNSやネット、スマホ・PCで使っているものを回答してもらい、大きく「家族と連絡をとる」「友だち・メンバーの連絡・交流」「投稿・情報発信等」「購入・ゲームプレイ・実施等」「検索・閲覧等」に分類し積み上げられたものが上の図となる。

2019年の中学生の62%、高校生の80%が「家族と連絡をとる」ことにSNS等を利用。2016年と比べて、ネット活動は全体に増加傾向にあることがわかる。「友だち・メンバーの連絡・交流」に活発に使われていることに加え、「検索・閲覧等」をする率が増加している。

女子の3割「ネットは情報量が多くて困る」

中高生にとって、ネットとテレビにおける情報の信頼性に大差はないことがうかがえる。「ネットは情報が多すぎて困る」「身近な人に聞く方がわかる」に、女子の3割以上が同意する結果となった。

「化粧品」「ドリンク剤」などの目利きが必要な商品の購入率が上昇

マンガなど書籍類、ジュースなど飲料、キャンディーなど菓子類がメイン。多くは、2016年比で購入率が低下していることがわかる。

反面、「メイクアップ化粧品」「基礎化粧品」「服」「ドリンク剤」「芸能人・タレントグッズ」などは、購入率が増加。こづかいで買うものの中では、単価も安くはなく、目利きが必要な商品へのシフトがうかがえる。


<調査概要>
調査地域 : 日本全国
調査対象 : 中学生・高校生男女
サンプルサイズ : 1,200サンプル
調査方法 : インターネット調査
割付 :各学年男女ごとに100サンプルずつ、均等に割付
調査実施時期 : 2019年8月 ※2016年8月に同様の設計で実施

<参照元>
「平成→令和」どう変化したか? 中高生のリアルを比較調査
日本インフォメーション