テックビューロホールディングスは、HealthCareGateと共に同社が今年6月に公開した次世代型ブロックチェーン構築プラットフォーム「mijin Catapult (v.2)」を活用したオンライン医療ソリューション構築に向けた開発プロジェクトを開始したことを発表した。

プロジェクト概要

オンライン医療ソリューション「楽医」開発プロジェクトは、医療の見える化、患者と医療従事者双方の負担軽減、さらに医療従事者の働く環境改革を目的として発足。

主に、データの改ざんを防ぎ、耐障害性と可用性に優れ、取引の自動化・透明化を実現するブロックチェーンの特性を活かし、処方箋に紐づく個人情報を保護しつつ診療録管理、薬歴管理、医薬品の流通経路、残薬確認、薬剤師による服薬指導実績等を記録管理することで、過剰な処方や重複投与等を防ぎ、エビデンスに基づいた健康増進と医療費削減、医師、薬剤師の技術向上・働く環境改善に寄与する目的があるという。

HealthCareGate 代表取締役社長 保田 浩文氏は

「本プロジェクトでは、国民の健康増進に寄与するための壮大なビジョンを描いています。その第一弾として、オンライン診療(受診から薬の受け取りまで)の分野で新しいソリューション「楽医」を提供する予定です。
「楽医」は、病院で受診してから処方箋を受け取り、調剤薬局で医薬品を使用するための服薬指導を受けてお薬をもらう、という一連の流れを一貫してタブレット端末等で利用することができるため、これまで様々な理由で通院しづらかった皆様も病気を放置することなく、治療を続けることが“楽”になるシステムです。
この「楽医」が早期治療に基づく2次予防の推進策となり、皆様にとって健康寿命を伸ばす一助となることを願っています。」

とコメントしている。

同社は同プロジェクトに参画することにより、慢性期疾患を患う現役世代の2次予防サポートや複数科を受診する患者の多剤重複服用や残薬問題などの課題解決に取り組み、今後は、医療機関と薬局間の薬剤情報の共有と医師、薬剤師間の協働を促進するため、電子処方箋管理ソリューションの開発を進め、関連省庁、地方自治体、関連職能団体、製薬会社等と連携しながら2019年度内の実証実験、2020年度の社会実装を目指すとしている。