MESONは博報堂DYホールディングスとの共同研究の第2弾を開始すると発表した。
今回は、中国のスタートアップ、Nrealが開発した次世代のMRグラス「NrealLight」の開発者キットを活用し、体験拡張時代のコミュニケーションサービスのプロトタイプ開発と実証実験を行なうとのことだ。
同実証実験では、AR(= 拡張現実)空間内でコミュニケーションをとる街規模のビジョンベース型ARプロトタイプの開発を実施。
都市の風景に重なったデジタルコンテンツの閲覧や投稿を複数ユーザーで行なうことができ、ARが普及した新時代のコミュニケーションツールを想定しているという。
同プロトタイプをいち早く開発・検証するため、Nreal協力のもと、「NrealLight」の開発者キットを一般販売より前に入手し、実機での実証実験を実施。
同社によると、同デバイスを用いた街規模のビジョンベース型コミュニケーションARクラウドアプリケーションの開発は、日本初だという。(2019年9月時点)
- MRグラス「NrealLight」を採用
- 博報堂DYホールディングスと共同で研究
「NrealLight」は、スタイリッシュなメガネ型のデザインと88gという軽量さが特徴のMRグラスである。
本体に搭載された3基のカメラによって空間を認識し、現実世界にデジタルな物体や情報を重ね合わせて表示。視野角は52度。一般発売の価格は499ドルとのことだ。
軽量、安価、スタイリッシュなデザインといったNrealLightの要素から、民間市場でのユースケースとして最適と考え、同デバイスの使用を決定するに至ったとしている。
同実証実験は、博報堂DYホールディングスのマーケティング・テクノロジー・センターと行なう共同研究の第2弾となる。
同社と博報堂DYホールディングスは、ARクラウドが社会実装された未来のコミュニケーションサービスを探るために2019年3月から取り組みを開始。
今後はこのサービスプロトタイプをもとに、2019年11月上旬を目処にさまざまな実証実験パートナーと連携しながら実証実験を進め、体験拡張時代に必要となるユースケース・UXの知見を両社で蓄積するとしている。