Ubieが、医療現場の業務効率化を図るためのAI問診プロダクト「AI問診Ubie」を⻲⽥総合病院糖尿病内分泌内科・慶應義塾大学病院・恵寿総合病院・順天堂大学医学部附属順天堂医院・東京大学医学部附属病院・長野中央病院の6機関にて、2019年7月より業務効率化に向け導入・試験導入・共同研究を開始したことを発表した。
「AI問診Ubie」は、医療従事者の事務作業や患者の待ち時間等の負担を減らし、医師がより患者と向き合える医療を目指すべく開発された、“問診”に特化したAI問診プロダクトだ。
現役の医師が開発しており、エビデンスに基づいた約5万件の論文から抽出されたデータで構築され、AIが患者様一人ひとりの症状や地域・年代に合わせた質問を自動で分析・生成。患者は、受付で手渡されたタブレットから出てくる質問に沿ってタッチするだけ。どの世代や地域でも利用できるよう、ATMやカラオケのリモコンなどのタッチパネルを参考に作られており、およそ3分で入力が完了する。
また、入力データは即時、医師にも届けられ、患者が入力した問診内容が医療用語に変換されカルテに落とし込まれる。それにより、診察室ではスムーズに治療方針を決定でき、待ち時間の短縮と、対面での診察時間が増えることで、患者満足度の向上も見込まれるという。
現在、大病院13 施設を含むおよそ100件(※)の医療機関が導入しており、目々澤醫院では、導入後に医師の事務作業が削減し、外来の問診時間が約3分の1に短縮したという。また、“看護師不足”に悩む長野中央病院では、「業務へのタスクシフト」を図ることができ、生産性が高く働きやすい環境の構築に寄与する等、現場からも好評とのことだ。
同社は、これからも医療従事者や患者様の一助になるべく、本サービスの導入及び共同研究を積極的に進めていきつつ、サービスの向上を図り、医師が本来の業務と向き合い、患者の満足のいく医療が届けられる世界を目指していくという。
※ 2019年7月時点