成⻑産業支援事業を推進するフォースタートアップスが、同社サービスである「STARTUP DB (スタートアップデータベース)」に、2019年1月から8月までを対象とした「国内スタートアップ資金調達額ランキング(2019年1月〜8月)」を発表した。
2019年1月から8月までの期間でもっとも資金を集めたのは、100億円を調達したマーケティングプラットフォーム「b→dash」の開発をおこなうフロムスクラッチ。
次いで「Autoware」を活用した自動運転システムの開発をしているティアフォーの90億円、小型SAR衛星「StriX」の開発を行うSynspectiveが87億円と続いた。
なお、トップ20位のうち、宇宙ロケット、ロボット、自動車などのディープテック系のスタートアップが6社ランクイン。
ディープテック系のスタートアップで大きな資金調達をしたのは、以下の企業。
- ティアフォー
- Synspective
- MUJIN
- Spiber
- アストロスケールホールディングス
- GROOVE X
他には、フロムスクラッチやSmartHR、ヤプリなどのSaaS系の企業が上位にランクインしている。
なお、アメリカで上場しているSaaS企業は現在50社以上あり、それらの売上継続率の中央値は120%を超えるという。
特にSlackやZoomのような伸び盛りの企業にもなると、売上継続率が140%〜180%となっている。SmartHRの売上継続率は現在130%近くあり、アメリカで伸びているSaaS企業と比べても見劣りしない成⻑率を誇ったそうだ。
また、今回のランキングに入っている企業だけを見ると、SaaS系企業に関して海外企業が投資している傾向にあるという。フロムスクラッチの引受先となったKKRは、初の日本国内スタートアップへの投資であり、KKRがリード投資家として40億円を出資している。
さらに、SmartHRに出資したLight Street CapitalはSlackやShopify、Uberといった世界規模の企業に投資しており、もう1社海外企業から調達しているが、社名は公開されていないそうだ。
STARTUP DBでは今後も継続的に、国内スタートアップ資金調達の推移を追っていくという。
【調査概要】
タイトル: 「国内スタートアップ資金調達金額ランキング」
調査期間:2019年1月から8月まで
<参照元>
『国内スタートアップ資金調達金額ランキングレポート(2019年1〜8月)』
STARTUP DB