カシカは、2019年7月29日、ウェブブラウザ上で手元にある物体のカタチを表示・共有できるクラウドサービス「カタチスペース」をリリースした。
同社によると、3DやVRは日々需要が高まっているものの、活用方法やユースケースはまだ限られており、 アプリ構築や3Dモデル制作の手間やコストがかかり決して導入は簡単ではないという。
同社は、これまでの可視化技術や3D制作技術から得た知見をもとに、アプリの開発や3Dモデル製作は不要で、自社製品やコンテンツをウェブで拡散・共有ができるクラウドサービス「カタチスペース」を開発したとのことだ。
「カタチスペース」概要
- アプリ開発・データ準備・撮影技術、すべて不要。
- アプリのインストール不要。URLまたは、2次元バーコードだけでPC・スマートフォンからで3Dデータを表示
- スマートフォンで本物と同じ質感・大きさのものをAR機能で表示可能
カタチスペースでは、物体を3Dスキャニングし3Dデータを作成してウェブ上に表示。
3Dデータは、本物とほぼ変わらないクオリティで、色や大きさ、素材の感触なども再現できており写真や動画では得られない細やかな情報を得ることができるとしている。
作成された3Dデータは、そのクオリティとは相反して低容量のため、待機時間もほぼなくスムーズに表示が可能。
URLを埋め込むことで自社サイト内で3Dデータを表示させたり、2次元コードに変換することで他の人へ簡単に拡散できるとのことだ。
さらに、カタチスペースはAR表示にも切替可能。これまでは専用モバイルアプリでしか利用できなかったAR表示も手軽に利用・拡散が可能になるという。
同社は、カタチスペースを通じて3Dをより身近に感じてもらえるようなサービス提供をするべく研究開発を進めていく方針だとしている。