埼玉県飯能市と富士通マーケティングは2019年7月23日、LINE上で図書の検索・予約ができる市民向け図書サービス「図書チャットボット」の実証実験を、飯能市立図書館で同日から実施すると発表した。

「図書チャットボット」の概要

実証実験は、富士通マーケティングが開発している「図書チャットボット」を図書館の利用者に使用してもらい、チャットボットの操作性を検証するとともに、図書館の利用頻度が低い世代に対して、図書館の利用促進を図ることを目的としている。

今回、飯能市と富士通マーケティングの取り組みの方向性が一致したため、チャットボットによる市民向け図書サービスの実証実験を実施することとした。

実証実験の詳細は以下のとおり。

  • 実施期間
  • 2019年7月23日~8月31日

  • 内容
  • 利用者は、飯能市立図書館に来館し「図書チャットボット」LINE 公式アカウントを友だち登録することで、各種サービスを利用することができる。

    • 図書館資料の検索
    • おすすめの本や、利用者の目的や気分に合わせた本の紹介
    • 図書館各種事業、利用案内などの紹介
  • 目的
    • 飯能市
    • LINEを活用し、書籍の検索や、図書館に関する情報発信をすることで、図書館の新しい活用方法を探るとともに、あまり図書館を利用しない層に対し図書館に親近感をあたえ図書館の利用促進を目的として実施する。

    • 富士通マーケティング
    • 開発中の「図書チャットボット」の機能やデザイン、操作性など、サービスの有用性の検証を目的として実施する。

今後、飯能市は、チャットボットの導入を検討するとともに、汎用性を検証し、図書館をはじめとする各種自治体業務のスマート化や市民へのサービスの充実を目指して、積極的にICT化に取り組んでいく。

一方、富士通マーケティングは、今回の検証結果をもとに図書館サービスの品質向上を図っていくとともに、他自治体や他業種への展開を推進していく方針だ。