ECモール分析ツールの開発企業であるProfiteroは2019年5月、アメリカとイギリスに居住するAmazon プライム会員2,000名(各国1,000名)を対象に調査を実施。2019年7月5日に「2019 Prime Day Predictions: Look back, look ahead(2019年プライムデー消費行動予測調査)」として結果をまとめ、発表した。
調査結果によれば、2019年Amazon Prime Day(プライムデー)は、Amazonとメーカーにとって、もっとも売上が期待できるイベントとなるとみている。
同調査によれば、Amazonプライム会員は年々プライムデー期間中に、年々より多く消費をする傾向にあることが判明。アメリカではAmazonプライム会員の76%が今年プライムデーにショッピングする予定と回答し、昨年63%より13%増となった。プライムデーに対する興味は世界各国でも増加傾向にあり、イギリスでは67%が今年買い物するつもりだと回答、2018年52%の回答より増加している。
世界中のプライム会員は、プライムデーは消費するに値すると考えているようだ。同調査によれば、アメリカの62%回答者、イギリスでは半数の回答者がこの意見に同意している。Amazonプライム会員は、プライムデーに過大な期待を寄せており、昨年プライムデーで買い物をしたプライム会員の半数以上が(アメリカ:56%、イギリス:53%)が今年はより多く消費するだろうと回答している。
主なトピックは4つ。
- プライムデー効果は、Amazonのみならず、他ECモールビジネスにも波及
- 家電製品は今年も最も売れるカテゴリー、洋服や家庭用品も好調
- 食料品は、今年から消費が拡大か
- プライムデーの割引・プロモーション価格商品は、消費者にブランド認知を高めるきっかけに
ほぼ全てのプライム会員がプライムデー期間中にAmazonで買い物
ほぼ全て(アメリカ98%、イギリス93%)のプライム会員がプライムデー(7月15日~16日)期間中にはAmazonで買い物をすると回答すると同時に、3分の1以上(アメリカ34%、イギリス38%)が他のECモールでもショッピングをするつもりだと回答。実際、プライム会員の半数以上(アメリカ58%、イギリス59%)が、Amazonでプライムデー商品購入前に他のECモールの価格をチェックすると答えている。
Amazonプライムデー期間中に買い物をする予定と答えたプライム会員のうち、ほぼ4分の3(アメリカ71%、イギリス72%)が家電製品を購入するつもりだと回答、アメリカの会員58%(イギリスでは31%)が、洋服を買う予定、56%のアメリカのプライム会員(イギリスは58%)が家庭用品を購入する予定だと回答した。
食料品は、今年大きく売上を伸ばすカテゴリーとなると思われる。過去プライムデー期間中に買い物をしたプライム会員のうち、アメリカでは、ほぼ4人に1人(24%)、イギリスでは5人に1人(18%)が今年Amazonで食料品を購入するつもりだと回答している。
プライム会員の半数(アメリカでは56%、イギリスでは50%)が、もしプライムデー割引価格で売られていたら、普段買わない商品を試し買いするかもしれないと回答(アメリカでは55%、イギリスでは46%)
<出典元>
「Profitero社「2019年プライムデー消費行動予測調査」~Amazonのみならずさらなる消費拡大となるイベントへ~」
Profitero