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市場調査メディアHONOTEは、キャッシュレス化が日本の一般消費者へどの程度浸透しているかを調査し、2019年6月19日にその結果を発表した。
日本では、いまだに支払い方法の1位は「現金」が97%だった。前回調査の半年前からでもっとも伸長したのは「スマホ決済」だった。
主トピックは4つ。
- 支払い方法の1位は依然として「現金」97%。半年でもっとも伸長したのは「スマホ決済」
- スマホ決済のうち「QRコード決済」が躍進。半年で32ポイント増
- 「キャンペーンや割引」を理由に利用されているキャッシュレスサービスは、“QRコード決済”がダントツ
- 消費税対策「キャッシュレス決済のポイント還元」、認知率は75%、内容理解率は18%。対策によってキャッシュレス払いが多くなるという前向きな回答が過半数
支払い方法のトップは依然として「現金」
普段のどのような方法で支払いをしているのか尋ね、2018年10月に実施した調査結果と比較した。
今回最多は「現金」で97%、次いで「クレジットカード」75%、「銀行振り込み・引き落とし」38%で、これら上位3つは半年前とのスコア差が少ない結果だった。
続いて、4位がSuica、PASMOといった「交通系ICカード」で37%、5位がWAON、nanaco、楽天Edyといった「流通系ICカード」で34%、6位はLINE Pay、Apple Payなどの「スマホ決済」で19%だった。
“キャッシュレス”の観点で見ると、2位の「クレジットカード」と比べ利用率自体に大きな差があるものの、4位以降の「交通系ICカード」「流通系ICカード」「スマホ決済」は、この半年で伸長していることがわかります。中でも「スマホ決済」が特に伸長しており、半年で164%という状況だった。
スマホ決済では「QRコード決済」半年で急増
ここで、利用が進む「スマホ」での支払いにフォーカスしてみた。具体的にはスマホでどのように決済しているのだろうか。
利用経験率は、「タッチ型決済」が70%で前回調査よりも18ポイント減、「QRコード決済」が67%で前回調査よりも32ポイント増となった。2018年10月時点では、スマホでの支払いは「タッチ型決済」が主流でしたが、半年後の2019年4月には「タッチ型決済」と「QRコード決済」がほぼ並んだ。
QRコード決済ユーザーの“使い始めた時期”を見ても、「6カ月以内」が60%を占めた。この半年で、QRコード決済の新規ユーザーが劇的に増加した。
QRコード決済ユーザーの半数が特典目的
それぞれの“キャッシュレス払い”ユーザーへ、その支払いを利用する理由について尋ねた。
特徴的だったのは、QRコード決済ユーザーの53%が「キャンペーンや割引などの特典」を理由にしており、他のキャッシュレスサービスを抑えて突出していた点である。同社によると2018年の年末から、PayPayやLINE Payなどによる大型キャッシュバックキャンペーンが走ったことも背景にありそうだという。
そして、クレジットカードや流通系ICカード、QCコード決済では70%を超える人が「ポントが貯まる・使える」を理由に挙げた。各サービスのキャンペーンが一定の成果につながっている様子がうかがえるとしている。
また、「お金の管理をしやすい」という理由では、まだ1割に満たない利用率のデビットカードユーザーの37%が選択し、他のキャッシュレスサービスを抑えて1位だった。
「キャシュレス決済のポイント還元」の認知率は75%
2019年10月に予定されている10%増税の経済対策の1つに「キャシュレス決済のポイント還元」がある。この対策の認知状況は、「内容までよく知っていた」が18%、「なんとなく聞いたことがあった」が半数超の57%、合計すると認知率は75%だった。
また、この対策によって、キャッシュレス払いが実際に多くなると思うか尋ねると、「とても多くなると思う」が20%、「まあまあ多くなると思う」が47%で、前向きな回答が合計67%で過半数だった。
※調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20歳~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間:2019年4月26日~2019年4月27日
<出典元>
「キャッシュレス決済、半年でどのくらい浸透した?増税対策の「ポイント還元」で利用進む?20~69歳1,000人調査」
HONOTE