ADKホールディングスの人事企画部人材開発室では、新卒採用活動が本格化する3月に「新卒採用に関する意識・実態調査」を実施、2019年6月12日にその結果を発表した。

その結果、各企業が選考を進めるうえで、「採用基準の曖昧さ」が課題になっていることが浮き彫りになった。

明確な採用基準が設定されているのはわずか27%

まず「あなたの会社の新卒採用では「明確な採用軸(採用基準)」が設定されていますか」との問いには、選考官経験者の73%が「なんとなく設定されている」もしくは「設定されていない」と回答した。

次に、採用したいと思う学生のタイプでは、「会社の雰囲気になじみそうな学生」「コミュニケーション能力が高い学生」が56%で同率1位になった。明確な基準ではなく、個人の主観で曖昧な基準のもと採用しているという結果になった。

また、いまの会社に必要な人材は「現状最適人材」と75%が回答、一方で未来の会社に必要な人材は、「新しい領域を開拓できる人材」と約半数が回答した。

未来の会社に必要な人材は「新しい領域を開拓できる、何か一つ強みを持った人材」と43%が回答した。また、「新しい領域を開拓できる人材」は現在の会社に必要な人材に関する回答から18%アップした。

※本調査は2019年3月時点のもの。
調査対象は新卒採用選考官経験者100名(20代後半~40代前半)。対象者条件は新卒採用において「過去に選考官をしたことがある」と回答した25-34歳正社員。

<参照元>
新卒採用選考官経験者の大半が『採用基準が曖昧』なまま選考を行っていることが判明!自社にとって、本当に必要な人材を見極められていないことが大きな課題に
アサツー ディ・ケイ