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リクルートキャリアは、転職エージェントサービス「リクルートエージェント」登録者のうち、2018年8月~2019年1月に入社先が確定した社会人を対象として、「人生100年時代に働きながら学ぶこと」についてのアンケート調査(※)を実施。2019年5月28日にその結果を公開した。
なお本調査では、学ぶ対象を「直近(6ヶ月程度)の職務上必要とされるものではない新たな知識・スキル」と定義している。
学びたいと考える社会人は9割。そのうち実際に活動している人は6割。
調査対象の社会人のうち、学びたいと考える人は91.8%、そのうち実際に学ぶための活動をしている人(予定が確定している人を含む)は61.6%だった。働きながら、学びたいと考えている人が多いことがわかった。
学びたい内容を聞いたところ、「AIなど次世代型の分析手法」(40代/経営企画・事業企画・業務企画)といった先端技術や、「アートに関する知識」(30代/インターネット専門職)といった想像力向上につながりそうな内容などさまざまだった。
以下、一部を抜粋して紹介する。
- 自動車の構造や法規制などに関する知識(40代/SE)
- 技術スキルだけではなく、大人数のマネジメントスキルが必要だと思う(40代/SE)
- 文章力(20代/SE)
- ラインマネジメント(30代/インターネット専門職)
- アートに関する知識(30代/インターネット専門職)
- 現在利用していなくても、将来的に利用される可能性がある技術の習得。PL/BS など会計の基礎知識(40代/インターネット専門職)
学びたい理由は「広い知見・視野を得たい(71.0%)」「自らの市場価値を高めたい(67.3%)」など
学びたい理由を聞いたところ、「広い知見・視野を得たい(71.0%)」との回答が最も多く、「自らの市場価値を高めたい(67.3%)」が続いた。
次に学びたい理由を「活動している人」「活動していない人」にわけて比べたところ、最も差が大きかったのは「学ぶこと自体が好き」との回答で、活動している人が44.9%、活動していない人では27.1%と、両者に17.7ポイントほどの差がみられた。その次に大きな差がみられたのは「専門領域の先端知識を習得したい」という回答で、両者ともに上位ではあったものの、活動している人は51.3%、活動していない人は36.6%となり、両者に14.7ポイントの差がみられた。
学ぶ上で最も多い悩みは「仕事が忙しく時間がとれない(57.4%)」
学びたいと考える人に何か悩みがあるか聞いたところ、「ある」と回答したのはそのうちの82.6%にのぼった。なかでも最も多かった悩みは「仕事が忙しく時間がとれない(57.4%)」で、「プライベートが忙しく時間がとれない(35.0%)」が続いた。仕事にプライベートに忙しく、なかなか学ぶ時間がつくれない実情が浮かび上がったかたちだ。
学ぶための「活動をしている人」「活動していない人」で比較すると、最も大きな差がみられたのは「学ぶものが定まらない」との回答だった。この回答に関しては、活動している人は16.3%だったのに対し、活動していない人は30.2%で両者に13.8ポイントの差がみられた。この結果について同社では、意欲とは裏腹に具体的に学ぶ内容が定まらず活動へ進めない葛藤が見て取れると語っている。
学ぶ際にあると助かる就職先からの支援は「学習機会の提供(58.0%)」、「学習費用の支援(56.3%)」など
学びたいと考える人に対して、就業先からの支援があると助かるか聞いたところ、83.8%が「支援があると助かる」と回答。
どのような支援があると助かるか、という問いでは、「学習機会の提供(58.0%)」・「学習費用の支援(56.3%)」との回答が最も多く、いずれも半数を超えた。次に「時間の確保(42.2%)」が多く、準備など学ぶことにかかる時間・費用に対する支援を求める声が多かった。
※調査概要
実施期間:2019年3月15日(金) ~ 2019年3月31日(日)
調査対象:転職エージェントサービス『リクルートエージェント』の登録者で2018年8月~2019年1月の期間に入社先が確定した方
回答数 :930人
調査方式:インターネット調査
<参照元>
『「人生100年時代に働きながら学ぶこと」実態調査 ~学びたい人9割、実際に活動している人6割。働きながら学ぶためのカギは、学ぶものの明確さと、効率~』
リクルートキャリア